NY株、5日ぶり反落=利下げ見送り観測が圧迫
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2025年10月30日 06:02 時事通信社

【ニューヨーク時事】29日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の追加利下げを見送るとの観測が投資家心理を圧迫し、5営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比74.37ドル安の4万7632.00ドルで取引を終えた。
一方、人工知能(AI)の成長期待を背景に、ハイテク株中心のナスダック総合指数は130.98ポイント高の2万3958.47と、4営業日連続で史上最高値を更新して引けた。
FRBはこの日まで開いた金融政策会合で追加利下げを決めた。ただ、会合参加者の1人が金利据え置きを主張するなど、金融政策を巡る見解の隔たりが露呈。パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、次回12月会合での追加利下げの是非について「大きな違いがあった」と認めた。
今後の利下げペースが鈍ることによる景気下押しリスクへの警戒感が台頭し、半導体大手エヌビディア株の買いの勢いで押し上げられたダウはマイナス圏に沈んだ。ダウは一時初めて4万8000ドル台に乗せる場面もあった。
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