楽天、「2025 国際縦読みコミックコンテスト」受賞作品を発表 - 松井玲奈が特別審査員として登壇

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2025年10月30日 14:31  マイナビニュース

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楽天グループ(以下、「楽天」)は10月29日、台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(以下、「TAICCA」)およびContents Lab. Blue TOKYO(以下、「CLB」)と共同で主催する、台湾クリエイターを対象とした縦読みフルカラーコミックコンテスト「2025 国際縦読みコミックコンテスト」の受賞作品を発表。同日には授賞式も行われた。


今回、金賞の該当作品はなく、銀賞には「地獄有事(地獄で何かが起こっている)」(作者:金勻)と「一分為惡(悪に1ポイント)」(作者:Udalin)が選ばれた。「地獄で何かが起こっている」は、読者投票によって決定する読者人気賞も受賞している。



マンガ好きで知られる松井玲奈の琴線に触れた作品に贈られる特別審査員賞には、「紙紮人(紙で縫い合わせた人形)」(作者:竹川獅)が選出。佳作には「屍眼(死体の目)」(作者:楊白)、「獸夢旅人(ビーストドリームトラベラー)」(作者:白大與哈鴿)、「這才不是乙女GAME(これは乙女ゲームではありません)」(作者:芽露)の3作品が選ばれた。


○「才能を発掘する場を作りたい」


冒頭、TAICCA院長の王敏惠氏は「日本と台湾は娯楽などの文化がとても近いと思います。日本のマンガとアニメは台湾でも大人気で、台湾にとって日本はとても大事なパートナーです」と日台の関係性に触れ、「今回の作品は異世界ホラーなど、いろんなジャンルがあり、台湾のクリエイティブをさらにみなさまに注目いただけるのではないかなと思っています」と同コンテストに対する手応えを口にする。



そして、「今回のコンテストは終わりではなく、台湾と日本で新たなコラボが始まる予感とされます」と今後の展望も語った。


また、CLB代表取締役の花宮麻衣氏は「昨年TAICCAが主催した『日台ウェブトゥーン交流会』では素晴らしいWebtoon作品を多く拝見し、私にとって忘れられない経験となりました。そこで見た作品はどれも読者を引き込むストーリーテリングや斬新な表現に満ちており、私に感銘を与えてくれました」と話す。



そして、「そうした台湾のクリエイターのみなさまの才能に触れる中で、『もっと多くの人に台湾の作品を届けたい』『もっと才能を発掘する場を作りたい』と強い思いが芽生え、本コンテストを発足するに至りました」と同コンテスト開催の思いを語った。

○松井玲奈、特別審査員賞の選出理由



特別審査員を務めた松井玲奈が登壇した後、佳作に選ばれた3作品が発表される。


松井は「ホラーであったり、人の夢を叶えるものだったり、そして私自身が漫画やアニメ、ゲームが好きなので、すごく親しみのある乙女ゲームをテーマにした作品など、どの作品もとても楽しく読むことができ、『続きを早く読んでみたい』という気持ちになった3つの作品でした」と佳作に選出された作品の魅力を紹介した。

また、読者人気賞を受賞した『地獄有事(地獄で何かが起こっている)』の作者・金勻は「私の作品をご覧いただき、そして投票していただき、読者のみなさんに感謝しています。今後は言語や文化の壁を越えて創作に励みます」と感謝と喜びを口にした。


次に、松井は「1ページ目を見た瞬間から、すごく心を惹きつけられる作画に夢中になりました」と『紙で縫い合わせた人形』を特別審査員賞に選出した理由を説明。さらには、「私自身が日本で生まれ育っていたので、その文化的な違いという意味で、お葬式の時に紙の人形を作って人を送り出す、という文化を知れたのが新たな発見でもあり、その紙の人形が物語の重要なキーになっている、というのもすごく魅力的で、『この物語がどうなっていくのか』ということがとても気になりました」と興奮気味に語る。



特別審査員賞に選ばれたことについて、竹川獅は「この賞をいただくことができてとても嬉しく思います。今後も創作に励みますので、今後ともよろしくお願いします」と笑みを見せた。

○「創作はとても孤独だが魅力を感じる」


続いて、銀賞を受賞した『一分為惡(悪に1ポイント)』の作者・Udalinは「私自身、縦読みコミックを初めて描いたのですが、好評いただきまして本当に嬉しく思います。今後も創作に励みますので、みなさまの力を借りて、作品を全世界に届けていきたいです」とコメントした。


また、読者人気賞に加え、銀賞にも選出されダブル受賞となった金勻は再びマイクの前に立ち、「また、僕です」と日本語でおどけ、会場内の笑いを誘う。



「創作はとても孤独ではありますが、魅力を大変感じることができます。これからもいろんな作品を生み出すことができるように頑張ります。そして、日本という漫画文化が流行っている国で、こういった素敵な賞をいただくことができ、認めていただくことができて本当に嬉しいです。最後に、応援していただいてる読者のみなさん、家族にも感謝の気持ちを述べたいと思います」と喜びの言葉を伝えた。

○台湾のクリエイターの手助けに


最後に楽天グループ執行役員でエンターテインメントコンテンツ事業ヴァイスプレジデントの高橋宙生氏が登壇した。



「私自身、小さい頃からたくさん漫画を読んできました」と自身も大の漫画好きであると語り、「今回受賞されたみなさまの作品を読んでいて思ったのは、やはりみなさまが生まれ育った文化であったりだとか、それぞれみなさまが持っている世界観というものを、縦読みのコミックという形で感じさせていただいて、楽しく読むことができました」と話す。



最後に「世界に届けられる、世界の読者に読んでいただけるコンテンツを目指して、世界中のクリエイターの方々をエンパワー、助けていく、そういった思いでこのコンテストを始めさせていただきました。今後も、台湾のクリエイターのみなさまが世界に作品を発信していく手助けを、少しでもできたらいいなと思っています」と締めた。



望月悠木 フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki この著者の記事一覧はこちら(望月悠木)

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