
サンディエゴ・パドレス松井裕樹に憧れる最速148キロ左腕が、夢へのスタートラインに立った。楽天ドラフト5位のれいめい・伊藤大晟(たいせい)投手(18)が30日、鹿児島県薩摩川内市内の同校で愛敬尚史スカウト部長、大久保勝也担当スカウトから指名あいさつを受けた。楽天からMLBに羽ばたいた松井の背中を追い、プロでの成長と飛躍を誓った。
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運命の日から7日。指名あいさつを終え、伊藤は「指名された時はほっとしたというのが正直な気持ちでしたが、少しずつプロ野球選手になる実感が湧いてきました」と目を輝かせた。
大分県出身中津市。れいめいでは1年秋からベンチ入りし、今夏の鹿児島県大会では4試合に登板、33イニングで35奪三振をマーク。準決勝の鹿児島実戦では9回3失点完投。決勝で神村学園に敗れて甲子園出場は逃したものの、ノーシードから45年ぶりの決勝の舞台へ、エースとしてチームを導いた。
最速148キロの直球とスライダーが武器。ドラフト会議後、球団YouTubeにて担当の大久保勝也スカウトからは「将来性が高くて4、5年後には先発のローテーションの一角を担える頼もしいピッチャーだと思います」と太鼓判を押されていた。
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そんなロマンある伊藤の憧れはパドレス松井。「小さい頃からファンでしたので、松井選手のような選手を目指したいです」。同じ高卒左腕、身長も同じ174センチ。楽天在籍時には3度の最多セーブ、日本のクローザーにまで飛躍を遂げメジャーの舞台で活躍する左腕の背を追う。「まずは1軍昇格を目標に、将来は日本一の投手、メジャーに挑戦できるような投手を目指して頑張ります」と抱負を語った。
そのために日々の積み重ねを重視する。「毎日欠かさずトレーニングを積んで、持ち味である力強いまっすぐを鍛えていきたいと思います」。描いた夢へと1歩ずつ歩み始める。
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