 画像提供:マイナビニュース
画像提供:マイナビニュース近畿日本鉄道、近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリングは31日、上質な車内空間でフランス料理を楽しめるレストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴール・しま)」を2026年秋から近鉄名古屋〜賢島間で運行開始すると発表した。
        
    
        レストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴール・しま)」の投資額は約7.5億円。特急車両12400系1編成(4両編成)を改造し、2026年秋から週6日の運行(季節により週7日営業する場合もある)を予定している。往路は近鉄名古屋駅11時0分頃発・賢島駅13時30分頃着、復路は賢島駅16時30分頃発・近鉄名古屋駅19時30分頃着での運行を計画しており、近鉄名古屋〜賢島間で途中の伊勢市駅、宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、鵜方駅に停車する。
        
    
        エクステリアは志摩の「海・白砂・太陽」が醸し出すさわやかな開放感を深みのある青と光を感じる白で表現。青のメタリック塗装とゴールドのラインで高級感を演出する。
        
    
        車内に関して、4号車は特別な車内とし、やわらかな光の間接照明により上質な空間を演出。いすは革張りの家具調でゆったりとくつろげるようにする。各テーブルの間に手荷物を置ける収納ラックを設け、車両の両端部に大型荷物を収容できる荷物置場も設置。女性用トイレと共用トイレ、パウダールームも用意する。3号車はキッチン車として使用する。
        
    
        1・2号車は窓1つに対して各席を斜め向きに配置し、木目調の大きな仕切りでプライベート感を持たせる。2人席は向かい合わせで横幅を広く取り、ゆったりとしたシートに。1人席はいすを固定せず、進行方向によって向きを変えられるようにし、前後にテーブルを設ける。車両の両端部に大型荷物を収容できる荷物置場を設置。1号車に車いすスペース(3台分)と多機能トイレ、女性用トイレ、パウダールームを用意する。
        
        
        
    
        列車名に採用された「Saveurs(サヴール)」は、フランス語で「味」「風味」を意味し、伊勢志摩の多様な食材が織り成す奥深い味わいをイメージした。美味しい料理を味わいつつ、名古屋と伊勢志摩を移動する列車を表現するネーミングだという。
        
    
        列車のコンセプトは「美食が誘う、優雅な列車旅」。志摩観光ホテルの総料理長が監修した本格的なコース料理の「フレンチコース」と、近鉄・都ホテルズが監修したフレンチを手軽に楽しめる「フレンチ膳」の2種類を用意し、「フレンチコース」は4号車(16席)、「フレンチ膳」は1号車(10席)・2号車(24席)で提供するという。食事とドリンクの提供など、車内サービスを近鉄リテーリングが担当。「(近鉄グループ)各社が培った強みを活かして、伊勢神宮や英虞湾をはじめとする伊勢志摩の多様性や上質感を継続的に発信することで、国内外から誘客し、新たな賑わいを創出します」とのこと。(MN 鉄道ニュース編集部)