
日産自動車が「Japan Mobility Show 2025」(10月30日〜11月9日、東京ビッグサイト)で公開した新型「エルグランド」。同社のフラグシップミニバンとして約15年ぶりの全面刷新ということもあり、発表直後から注目を集めています。
一方、Xには発表直後にもかかわらず、新型エルグランドが日本の公道や商業施設の駐車場に止められたような写真が出回っています。実際に街中でどのように見えるのかをイメージできるとして、こちらも多くの閲覧数を獲得しているようですが、実はこれ、一般ユーザーが生成AIを活用して作成したものです。
●「街中で見ると、意外といい」
新型エルグランドが実際に日本の街中を走っているかのようなイメージを作成してXに投稿したのは、WMNTさん。Googleの生成AI「Gemini」を使って写真を作成したといいます。
|  | 
|  | 
「新型エルグランドは最初からとても良いと感じていましたが、売れ筋は王道カラー(黒・白など)だと思ったので、発売前に街中にいる姿を想像したいと考えたからです」(WMNTさん)
Japan Mobility Show 2025で公開された新型エルグランドは、夜明けの富士山をイメージしたという「FUJI DAWN -フジドーン-」というボディーカラーでした。さらに日本の伝統工芸「組子」をモチーフにしたという大胆なフロントマスクも合わさり、このデザインが日常にどう溶け込むのかイメージしづらいこともあってか、中には否定的な意見も少なくありません。
WMNTさんが投稿したイメージでは、売れ筋カラーになるであろう黒や白の新型エルグランドが、繁華街や渋谷のスクランブル交差点、ショッピングモールやコンビニ、変哲もない地下駐車場に駐車しているシーンがあります。
これら一連のポストは7時間で16万インプレッションに達し、「すごいリアル」「街中で見ると、意外といい」という好意的な反応が多く寄せられています。
WMNTさんも「発表初日に新型エルグランドのポストをしたときはネガティブな返信がたくさん来ましたが、生成AIで作成したポストにネガティブな反応はほぼゼロでした。皆さん日常で乗りたい色を想像したかったのだろうと思います」と振り返っています。
|  | 
|  | 
今回のイメージはあくまで生成AIで作成されたもので、実際の色合いや実物とは異なることを念頭に置く必要はあります。また、仮にこうした仕組みを使って対象のイメージを毀損(きそん)するような使い方をした場合、責任が生じる場合も考えられます。
しかし、今回の出来事は色によって受け取り側の印象が大きく変化すること、それがファンメイドで生まれたこと、そして生成AIのパフォーマンスを実感させられるという、興味深いものとなっています。
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved.  記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。