 ルヴァンカップ決勝を前に両キャプテンが会見に出席
ルヴァンカップ決勝を前に両キャプテンが会見に出席 11月1日、国立競技場でルヴァンカップ決勝が行われ、柏レイソルとサンフレッチェ広島が対戦する。試合前日の31日には、両チームの合同記者会見が開催。両チームのキャプテンと監督が登壇した。
        
    
         2013年以来の優勝を目指す柏と、2022年以来の優勝を目指す広島の戦いとなる中、この試合では両チームでプレーし、2022年10月に32歳の若さで逝去した元日本代表FW工藤壮人氏の子供がレフェリーエスコートを担当する予定となっている。
        
    
         同じ柏レイソルのアカデミー出身の古賀太陽は記者会見に出席。工藤氏への想いについて「個人的には、工藤選手とは柏レイソルアカデミーの先輩後輩の関係でもありますし、僕がアカデミーに入ったタイミングで高校3年生として工藤選手が在籍していたと思います。当時から優しく接してくれていた思い出もありますし、幼い頃から工藤選手が9番をつけて戦ってきた姿を見てきたので、思いを引き継ぐという意味も含めて、このチームでタイトルを獲るべきだなと思っています」とコメント。また、「レイソルだけでなく、広島さんも一緒に工藤選手の想いをピッチで表現できるように、明日に向けて良い準備をしたいと思います」と、しっかりとタイトル獲得を目指すと誓った。
        
    
         また、工藤氏とは広島のチームメイトとしてプレーした佐々木翔は「僕は広島で彼と一緒にプレーさせてもらっていましたし、彼の選手としての素晴らしさ、人間性の素晴らしさを、今でもしっかりと記憶しています」とコメント。「早くこの世を去ってしまって残念ですし、寂しい気持ちもありますが、今回彼が長く在籍してアカデミーを過ごした柏レイソルとこのルヴァンカップの決勝の舞台で戦える。彼のご家族がその場に来てくださるということは、非常に素晴らしい瞬間、巡り合わせだと思います」と、この決勝カードにも触れ、「僕らはサッカーでしか表現できないですし、僕らが全力でサッカーをプレーしているところ、楽しんでいるところを、彼とご家族にしっかりとお見せできればと思います」と、ピッチ上で想いを表現したいと意気込んだ。
        
    
         工藤氏はUー12から柏に在籍し、2009年からトップチームでプレー。日本代表としてもプレーすると、その後はバンクーバー・ホワイトキャップス、広島、レノファ山口FC、ブリスベン・ロアー、テゲバジャーロ宮崎でプレー。宮崎の主力としてプレーしていたなか、2022年10月2日に体調不良を訴えると、3日に水頭症と診断。11日に手術を受けたものの、容態が悪化し、21日に息を引き取っていた。