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愛媛県今治市で2024年1月、ピアノ教師の冨田小雪さん(当時64歳)を殺害したなどとして、殺人や監禁などの罪に問われた同県西条市の無職、榊原正道被告(35)の裁判員裁判の判決で、松山地裁は31日、懲役22年(求刑懲役25年)を言い渡した。渡辺一昭裁判長は「強固な殺意に基づく残忍かつ執拗な犯行。保身のため場当たり的に複数の犯行に及んでおり、人に危害を加える抵抗感が全く見られない」と非難した。
判決などによると、榊原被告は正当な理由なく今治市内の冨田さん宅に侵入。持参した包丁(刃渡り約15・9センチ)で冨田さんの首を殺意を持って5回にわたって切りつけて殺害し、元交際相手の冨田さんの次女を体を引っ張るなどして車に乗せ、不法に監禁した。
渡辺裁判長は、榊原被告が、殺害は故意でなく、被害者ともみ合った際に首が切れたと主張した点について「傷の部位や長さ、深さから、強い力で切りつけたことで生じたと見る他ない」と否定。次女の監禁についても「(次女が)逃げたり、周囲に助けを求めたりするのは困難だった」とした。【広瀬晃子】
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