
新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。10月の視聴ランキングは『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』をはじめ、異世界転生(なろう)系が席巻している状況です。
今回は「Amazonプライム10月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介しつつ、ランキング結果の分析を行います。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてください。
本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2025年10月30日22:00現在)に基づいてランキングを集計しています
●Amazonプライム10月の視聴ランキング:3位『SPY×FAMILY Season 3』
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スパイ、殺し屋、超能力者、未来予知犬の3人+1匹の秘密だらけの家族が繰り広げる物語『SPY×FAMILY Season 3』が3位にランクイン。原作はもちろん、TVアニメシリーズも好調、2023年に公開された『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』の観客動員数は464万人を超え、興行収入62.6億円という結果を残している大人気シリーズです。
コードネーム「黄昏」ことロイド、コードネーム「いばら姫」ことヨル、人の心が読める超能力者アーニャ、そして未来予知能力を持つ番犬ボンドのフォージャー一家を巡る、時にシリアス、時にトキメキ、時に笑える、ドタバタ劇が描かれます。
Season 3ではフォージャー家の父、ロイドの過去編が描かれるなど、いつものほのぼのとしたストーリーとは別に、シリアスな展開も期待されており、注目を集めています。
さらにオープニング主題歌にスピッツ、エンディング主題歌に幾田りら氏を起用。特にオープニング主題歌「灯を護る」は話題を呼んでおり、YouTube上ではアニメ映像とMVを合わせてすでに合計約365万回再生を記録。良質なアニメはもちろん、こうした楽曲面からも作品の人気が後押しされている模様です。
●Amazonプライム10月の視聴ランキング:2位『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
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シリーズ累計500万部を超える「小説家になろう」発の大人気作品、通称『無限ガチャ』が2位にランクイン。特筆すべきは約80字にもなるタイトルです。いわゆる“なろう系”作品の特徴ではありますが「さすがに長すぎる」とSNSでも話題を呼んでいるようです。
舞台は人種(ヒューマン)が最も弱いとされる異世界。主人公の人種・ライトは最弱でありながらも、運よく9つの種族で構成された強力なパーティー『種族の集い』に入ります。しかし、信じていた仲間たちに裏切られ、世界最大最悪のダンジョン『奈落』で絶体絶命のピンチに陥ります。そんな時、これまで役に立たないと思っていた恩恵(ギフト)『無限ガチャ』が発動し、ライトを助けるため、最強の仲間が現れます。
絶望の淵に落ちた主人公が最強のパーティーを従えて、裏切り者と世界へ復讐を果たす物語です。いわゆる「追放もの」「俺TUEEE」「ハーレムもの」「復讐劇」という昨今の流行となろう系のエッセンスを究極まで煮詰めたような内容と言えます。
新パーティーの仲間たちはほぼ女性キャラで、主人公を慕ってくれます。さらに仲間のレベルは9999などぶっ飛んだ数値になっており、優越感も与えてくれます。とにかく気持ちよく物語を楽しみたいという場合にぜひ見て欲しい1作です。
●Amazonプライム10月の視聴ランキング:1位『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』
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数ある注目作を抑えて1位に輝いたのは、“ネットスーパー”という謎の固有スキルで異世界に召喚されてしまった主人公の日々を描く『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』。元の世界の食材や調味料を取り寄せる“ネットスーパー”という謎の能力を使って、主人公ムコーダが旅をしながら異世界の住人に食を振る舞うという物語です。
ゆったり鑑賞できるスローライフ的な内容と、出て来る料理のしずる感が魅力の本作。異世界にしか存在しない規格外の食材を使って、現実世界の調理法を駆使するという”異世界の食材×現実世界の調理法”のコラボレーションによって、独特な料理に仕上がっていく点も見どころとなっています。
さらに実在の商品が登場するという点も注目を集めているポイントです。誰もが知るあの商品を駆使することで、実際に作れるメニューも少なくありません。クックパッドのTVアニメ公式アカウントでは「オーク肉の豚キムチ丼」や「ローストドラゴン」など劇中に登場するメニューの再現レシピが紹介されています。劇中のキャラと共に食事を楽しめるという親しみやすさも人気を支えているポイントと言えそうです。
●Amazonプライム10月の視聴ランキング:トップ10
10位:『無職の英雄 〜別にスキルなんか要らなかったんだが〜』
9位:『忍者と極道』
8位:『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』
7位:『野原ひろし 昼メシの流儀』
6位:『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
5位:『ワンパンマン 第3期』
4位:『SPY×FAMILY Season 3』
3位:『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
2位:『ラブ トランジット シーズン3』
1位:『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』
●Amazonプライム10月の視聴ランキング:“なろう系”がトップ2を飾る! 異世界ものとジャンプ作品の主導権争いは続く
2025年10月のアニメ視聴ランキングは、異世界もの(なろう)系作品がトップ2を飾る結果となりました。1位の『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』、2位の『無限ガチャ』、そして8位の『無職の英雄 〜別にスキルなんか要らなかったんだが〜』の3作品は、いずれも「小説家になろう」発の作品ということで、なろう系の底力を感じさせるランキングとなっています。
一方、先月トップ3を独占していたジャンプ作品は『SPY×FAMILY Season 3』のみランクインしている状況です。ただし、やや長いスパンで見ると、現在の秋アニメはなろう系がトップを飾っていますが、少し前の夏アニメはジャンプ、さらに前の春アニメはなろう系、そして冬アニメはジャンプという具合に、なろう系とジャンプ作品はシーズンごとに主導権を奪い合っている状態が確認されます。
そのため、今後シーズンが変わり、冬アニメがスタートすると再びジャンプ作品が息を吹き返す可能性があり、いずれにしてもしばらくは2強状態で両ジャンルがつばぜり合いを続けることが予想されます。
また食事を楽しむスローライフ系、日常系として1位の『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』と5位の『野原ひろし 昼メシの流儀』の2作がランクイン。そのほか地獄のような経験から反撃する“復讐劇”も根強い人気があり、2位の『無限ガチャ』と6位の『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の2作が入っています。



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