【阪神】才木浩人、今オフメジャー断念、海外FAは5年後「かたくなではない」球団は慎重に検討

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2025年10月31日 19:48  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

阪神才木浩人(2025年10月28日撮影)

ポスティングシステムでのメジャー移籍を希望していた阪神才木浩人投手(26)について、球団は10月31日、今オフは同制度の利用を認めないことを明らかにした。この日までに本人に通達した。容認は早くても来年オフに持ち越される。才木と同じく昨年からメジャー願望を球団に伝えていた佐藤輝明内野手(26)も今オフはポスティング申請しない。虎を支える投打の両輪は夢を抱えたまま、来年もリーグ連覇、日本一奪還を目指して暴れ回る。


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悔しい日本シリーズ敗退から一夜明け、来年に向けた動きが早くも表面化した。球団が才木のポスティング利用を認めないことが判明した。竹内孝行球団副本部長が「今年に関しては認めません」と明言した。すでに本人にも通達。今オフの移籍を強く希望していた才木も、球団の考えを理解している様子だという。


右腕は昨年の契約更改の席で初めて球団にメジャー移籍希望を伝えた。ただ、同制度の利用を認めるかどうかは球団側に選択権がある。阪神は以前から基本的には認めていないが、22年オフの藤浪晋太郎や昨オフの青柳晃洋のように、総合的な判断から容認に至ったケースもある。


同副本部長は「選手の夢は当然理解できる。かたくなではない」と話し、引き続き希望者との交渉には応じる姿勢だ。才木とはこれまでも代理人を含めて継続的に対話をしてきた。


才木はこの2年で25勝を挙げている先発の柱。高卒9年目を終え、キャリアも年齢も脂が乗り切っている。年間通してメジャースカウトが視察を繰り返し、注目度もアップ。昨年「28、29歳で」と語ったように一刻も早く渡米したい願望がある。自ら移籍を選択できる海外FA権の取得は早くても5年後。32歳シーズンからの挑戦になる。球団もそういった事情を理解した上で、慎重に検討していくとみられる。


地元兵庫出身で公立の須磨翔風高からプロ入り。右肘のトミー・ジョン手術から復活してエース格にまで成長した。同副本部長は「戦力として必要かどうかは火を見るより明らか」と強調した。日本シリーズ第3戦は6回途中2失点と力投。がけっぷちの第5戦は中1日でブルペン待機した。献身的な姿勢でチームに活力を与える存在だ。


夢はいったん持ち越しになったが、才木は切り替えて来年に向かう。いつかかなう夢を信じて、来年もタテジマに袖を通して腕を振る。

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