【ソフトバンク】日本シリーズMVP男・山川穂高、早くも来季に向け始動「野球人生で一番練習」

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2025年11月01日 19:10  日刊スポーツ

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砂浜でストレッチするソフトバンク山川(撮影・佐竹英治)

日本シリーズでMVPに輝いたソフトバンク山川穂高内野手(33)が早くも来季に向けて始動した。1日、本拠地みずほペイペイドームに近くの地行浜で砂浜トレを敢行。「今までの野球人生の中で一番練習する」。来春キャンプまで約3カ月間、福岡で徹底的に体をいじめ抜く。今季は不振で4番から降格も経験。23本塁打に終わり目標の本塁打王も逃した。来季は恒例となったアーチ後の「どすこいポーズ」も封印。「絶対に今年の自分の成績を許してはいけない」と、雪辱のプロ13年目に挑む。


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シリーズMVP男の称号も、もう過去の話だ。いつまでも喜びに浸るつもりはない。山川の視線はすでに「26年シーズン」に向けられている。


歓喜の日本一から中1日。本拠地を訪れた山川はそのままドーム近くの浜辺に向かうとトレーニングを開始。ランニングなどで約2時間、汗を流した。「もう野球に集中しようかなと思って。めっちゃくちゃ練習して、今までの野球人生で一番練習するので。今日から」。西武時代を含めて初めて経験した「最高峰」からの眺め。それでも視線はさらに上方に向く。体を突き動かすのはシーズンに味わった悔しさだ。2年連続5度目の本塁打王を目指しながら23本塁打。不調から4番を外される屈辱も味わった。「絶対に今年の自分の成績は許してはいけないという強い決意。今年みたいに打てないと僕もしんどいし」。悔しさをそう表現した。その決意はパフォーマンス封印にも表れた。西武時代から続けてきたアーチ後の「どすこいポーズ」も「どすこいも、来年は止めます」とキッパリ。「ホームラン打っても喜んではダメ。最後まで何があるか分からない。ゲームセットと言われるまで絶対に集中する」と語気を強めた。


来春キャンプまでの約3カ月はトレーニング漬け。「基本的に休みはないので。毎日、体は動かすと思います」。福岡市内を拠点に自主トレの日々となる。12月のハワイV旅行も辞退し、バットを振るつもりだ。9月からは栄養士とも契約した。「やっぱり体重を落とさないと。動きも悪いので」。体重112キロから7キロ減を目標にオフの食トレも同時進行する。


山川にとってシーズンの屈辱とシリーズMVP…。明暗くっきりのコントラストを描いた25年。分厚い胸に去来したのは「来年どうするか決意したのは、もう野球! 野球! バッティング」だった。【佐竹英治】

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