
妹が亡くなった話は間もなく町内に広まりました。ただ母も私も憔悴しきっていたため、香典や自宅への弔問は丁重にお断りしました。妹の幼なじみのミドリちゃんも連絡をくれたひとり。そんなある日、私は友人のハルから声をかけられます。
私がミドリちゃんの立場なら、大切な友人とのお別れの機会を持てないのは苦しいです。いつまでも気持ちに区切りがつかないかもしれません。妹が眠るお墓の場所を知らせると、ミドリちゃんはお礼の電話をかけてきてくれました。
私は本人が望んだとおりのスタイルで、亡くなった妹を見送りました。こぢんまりとした静かな葬儀は、近しい身内たちだけで悲しみを分かち合う穏やかな時間となったのです。
ただ家族葬にしたことで、妹の友人知人たちには寂しい思いをさせてしまったかもしれません。とくに幼なじみのミドリちゃんは、最後のお別れができなかったことにショックを受けていたようです。そこで妹と生前親しくしてくれた人たちには、納骨後のタイミングで妹のお墓の場所を知らせることにしました。
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原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子

