【天皇賞(秋)予想】数字が示すリアルな上位の姿とは? 過去データから探るGI天皇賞(秋)

0

2025年11月02日 07:35  netkeiba

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

マスカレードボール(撮影:下野雄規)
 今週の競馬は「東京・京都」の2場開催。

 日曜日メインは、中距離の頂上決戦、GI・天皇賞(秋)(東京・芝2000m)が行われる。昨年、こことジャパンCを連勝したドウデュースはすでに引退。今年も新たな秋の盾王者を決める一戦となる。果たしてどんな結果となるのだろうか。

 過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週はこの天皇賞(秋)の狙いどころを探っていこう。

1.1番人気馬は圧倒的に信用度高!?

 いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

 天皇賞(秋)の1番人気馬は、過去10年で7勝。23年&22年イクイノックス、20&19年アーモンドアイ、17年キタサンブラック、16年モーリス、15年ラブリーデイという錚々たる顔ぶれである。成績は[7-1-0-2]、馬券圏内率は80パーセントを誇る。GI戦線のなかでもかなり信用度の高い1番人気成績である。ちなみに2頭の例外は18年10着スワーヴリチャードと昨年の13着リバティアイランドだけ。

 一方、2番人気馬は2勝。成績は[2-1-2-5]。3番人気馬は1勝で成績は[1-1-1-7]である。つまり過去10年勝利しているのは上位3番人気馬まで。今年も上位人気馬が勝つのだろうか…。

2.東京芝2000mは本当に内枠有利?

 東京競馬場の芝2000m戦では、スタートからすぐにコーナーに突入するコース形状から、内枠有利(あるいは外枠不利)といわれる。

 参考までに、過去の天皇賞(秋)・1枠で馬券圏内になった馬たちをサンプルすると…。

21年1枠1番コントレイル 1番人気で2着
19年1枠2番アーモンドアイ 1番人気で1着
17年1枠2番サトノクラウン 2番人気で2着

 これは枠どうのこうのではなく、上位人気の馬が内枠になって好結果を出しているだけも見える。言い変えれば「人気薄の1枠馬は好走していない」のだ。

 では反対に大外8枠はどうか。8枠馬は、過去10年で3着になったのが2頭いるだけ。ほかの枠に比べるとやはり馬券になっていない。

3.相性良い枠は?

 過去10年で2枠と8枠以外はすべて勝ち馬を出している。

 枠で相性良いのは圧倒的に4枠で、この枠だけで5勝を挙げている。まあ先ほど述べたとおりに、それもすべて2番人気までの馬たちが勝っているだけなのだが…。

 馬券圏内30頭をサンプルとすると、やはり4枠がいちばん良くて6頭が馬券圏内。次に多いのが5枠と7枠の5頭。全体的に見ると2枠・8枠は少ないが、それ以外はさほど有利不利はないように見える。

 一方、相性良い「馬番」とすれば7番と8番。ここだけで6勝。同じことを指摘した昨年も7番ドウデュースが勝っている。

4.やっぱり今年もC.ルメール騎手?

 今年の秋GIシリーズでは、昨年とまったく同様に、秋華賞・菊花賞とC.ルメール騎手が連勝している。そして天皇賞(秋)も22-23年とイクイノックスで同騎手が勝っていた。昨年はレーベンスティールに騎乗していたが、8枠14番と外目の枠が響いたのか、3番人気ながら8着に敗れている。

 過去10年C.ルメール騎手は、レイデオロ・アーモンドアイ・イクイノックスの3頭で5勝。成績は[5-0-1-4]という圧倒的なデータを残している。今年は3歳マスカレードボールでの参戦。枠も4枠に入って絶好。今年も上位になるのだろうか。

5.逃げ馬、追い込み馬は買える?

 22年はペース良く逃げたパンサラッサが7番人気ながら2着となって、1着イクイノックスとの組み合わせながら、馬連は3330円という好配当。昨年も先手取ったホウオウビスケッツが8番人気ながら3着に粘って3連単は39万円台の高配当になった。

 ほかにも逃げを選択した馬が馬券になったケースとしては、19年キセキ(6番人気)が3着、18年アエロリット(6番人気)が3着という例がある。

 過去10年での逃げ馬の成功例は4頭。ほかのGIから比べるとやや高確率といえるかも。ただ逃げからの勝利はないので単勝狙いはちょっと厳しいか…。今年はメイショウタバル、ホウオウビスケッツどちらが逃げる展開になるのか。

 一方、毎年上がり最速を出す馬は高確率で馬券圏内をキープ。過去10年での上がり時計は良馬場ならば32.5秒から33.7秒。上がり最速を出している馬はのべ13頭で、成績は[3-6-1-3]。1着馬が多いというわけではないが、確実に馬券圏内に食い込んでいる。ただしあまり後ろ過ぎない好ポジションを取れることも大事だ。

    ニュース設定