
【動画】ぼくプリのメインテーマソング「Do the Dancing☆Starプリキュア」ダンス動画
本作は、プリキュア初の舞台作品。舞台オリジナルの「男子プリキュア」が【光のリズム】でプリキュアとしての使命を果たしていく姿や、彼らのダンスにかける日常を描いたストーリーだ。
都内収録スタジオ。放送中のアニメ『キミとアイドルプリキュア♪』のアフレコブースに入室した“ぼくプリ”メンバー。役衣裳である煌星高等学校の制服に身を包んだ『Dancing☆Starプリキュア』The Stageのキャストたちは、セリフを確認したり、互いに声を掛け合ったりと気合十分だ。やや緊張気味だが、複数のマイクとモニターを有する広いブースのため、全員で一緒に収録へ臨めるという心強さも感じている様子。スタジオに駆けつけたキャラクターデザイン・川村敏江、“ぼくプリ”のスタッフ&関係者は、収録ブースとガラスを隔てたコントロールルーム内で見守る。
まずはブース内にて、舞台のスーパーバイザーを務める東映アニメーションの鷲尾天、“キミプリ”のシリーズディレクターを務める今千秋からメンバーに向けて説明が入る。「校長先生の話、長いですよ〜」と前置きして話し出した鷲尾と、“ぼくプリ”の舞台にも足を運んでいたという今による絶妙な掛け合いに、ブース内は笑いであふれる。鷲尾からの「いつも通りに元気良く臨んでください」という激励によってメンバーの緊張も解れ、早速アフレコがスタートした。
アニメのアフレコに初めて臨むキャストが多いため、収録は一言ずつ、頷きなどの細かいリアクションも区切って進行していく。モニターに映し出されるアニメーションは未完成の箇所もあるが、シーンの長さ(=尺)と合わせる必要があるのでセリフの言い回し、速さなどにはキャストの柔軟性が必要だ。全身を使って表現する舞台上の演技とは違い、芝居を声に集中させる技術、テンションの高さも試される。
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“ぼくプリ”が一緒にリアクションを取るカットでは、キュアロック/夏目颯斗(なつめ はやと)役の滝澤諒がかじを取る。メンバーの中で唯一、アニメのアフレコ経験者。声を合わせるシーンでは「僕が“せーの”って言おうか?」と率先し、ディレクションに対しても演技の方向性を確認したりと、積極性をもって収録現場を引っ張っていた。
やや苦戦を見せたのが、キュアソウル/月宮爽々奈(つきみや ささな)役の森田桐矢。「いつもどうやっていたっけ……?」と迷子になるも、鷲尾が「彼は部活の後輩たちからのモテを毎回さらりと躱す。
上から目線の柔らかさがあったよね」とアドバイス。“ぼくプリ”プロデューサーからも「いつもの笑顔で!」と声を掛けられ、リテイクで奮闘。スタッフ一同から「おお!」と声が上がるほど、納得のキャラクターが画に吹き込まれた。
キュアカグラ/天弦晃雅(てんげん こうが)役の寺坂頼我は特撮出演経験があり、リアクションの収録はほぼ一発OK。ブース内の後ろで見ていたメンバーからも「さすが!」「変身していただけある」と称賛を受け、照れ笑いを返していた。舞台では日舞風のオリジナル・カグラダンスで華麗な舞いを披露しているキュアカグラの変身シーン、口上にも注目だ。
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収録ブースのみならず、コントロールルームにまで笑いを巻き起こしていたのが、妖精・パドドゥ役の和合真一。モニターでアニメのパドドゥを確認した瞬間、イケボで「可愛いね……」と甘く囁く和合。収録したセリフも深みのあるイケボで発し、スタッフ間を「いいのか?」「アリなのか?(笑)」とざわつかせる。最終的に鷲尾が「パドドゥはオジサンだからOK!」と太鼓判を押した。人間の姿と妖精の姿、それぞれ違う声で魅せるパドドゥへの反響に期待が高まる。
キャストたちに都度的確なディレクションを出し、丁寧に進行していく今ディレクター。“ぼくプリ”スタッフにもキャラブレがないかの確認を怠らない。話数演出の村上貴之を始めとする“キミプリ”スタッフたちも気になるシーンでは感情の説明を重ね、意見を交わしていた。
収録のクライマックスは、「男子プリキュア」の5人が一斉に掛け声を発するバトルシーン。滝澤が「せーの」と呼びかけて声を合わせるが、語尾を揃えるのが難しい。「プリキュア」シリーズの映画で大人数が集う際も、一斉に声を出すカットはリテイクが重なるという。
今ディレクターから「惜しい!」と声がかかる度、キャストたちのテンションと集中力も高まっていく。
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バトルシーンの画に合わせて、田村が右腕を掲げていることに気付いた森田が「横目で見ながら、トップ(=田村)の手に合わせようかな」とつぶやき、滝澤が「よし、この指揮者を合図にしよう!」と提案。皆の心がひとつになり、次のテイクでついに満場一致のOKが出た。
お互いにグッジョブポーズで称え合ったり、苦戦しているキャストにアドバイスを送ったりと、キャストたちのチームワークが見えたアフレコ現場。“キミプリ“スタッフと“ぼくプリ”メンバーの熱量が込められた39話の放送をワクワクしながら待ちたい。
『Dancing☆Starプリキュア』The Stage3は、東京・天王洲 銀河劇場にて12月5〜14日、大阪・クールジャパンパーク大阪 TTホールにて12月19〜21日上演。
※キャストコメントは以下の通り。
<コメント全文>
◆キュアトップ/星河 楽(ほしかわ がく)役:田村升吾
初めてのアフレコで、必要な技術はもっともっとあるのだろうなと痛感しましたが、新たな経験をさせていただき、本当にいい時間でした。こうして“ぼくプリ”が「キミプリ」に参加させていただけることになり、「プリキュア」シリーズを愛する方々にも少しだけ認めていただけたのかなと思えました。この機会に僕たちのことを知る方もたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ“ぼくプリ”にも遊びに来ていただけたら。ダンスやアクション、熱量満載でお届けしています!
39話は「キミプリ」ちゃんたちと“ぼくプリ”という、ふたつの「プリキュア」が一緒に出てくる、すごく楽しい回になったのではないかと思います。「キミプリ」ファンの皆様にも、僕たち“ぼくプリ”を応援して下さっている方々にも、お楽しみいただけたら嬉しいです。
◆キュアロック/夏目 颯斗(なつめ はやと)役:滝澤 諒
「キミプリ」をご覧の皆さん、お邪魔します! “ぼくプリ”は舞台シリーズとしてやってきましたので、舞台上で演じる時とは違う緊張感や、全員で声を揃えることの難しさを感じながらアフレコさせていただきました。大変恐縮ではありますが、どうか温かく見守っていただけたら嬉しいです。
12月に開幕する“ぼくプリ”の第3弾へ、つながるものも見つけられたらと思いながら臨んでいました。「プリキュア」シリーズにリスペクトを持って、「男子プリキュア」としての責任感を持って、僕たちも一生懸命やっています!
39話の放送をご覧になって“ぼくプリ”の活躍が気になった方は、舞台シリーズにもご注目いただけたらと思います。
◆キュアソウル/月宮 爽々奈(つきみや ささな)役:森田桐矢
「キミプリ」はずっと放送を見ていましたので、その世界に僕たち“ぼくプリ”も参加できることを嬉しく思っていました。アニメのアフレコは初めてでとても難しくて、変身シーンの口上を数え切れないくらい言いました(笑)。鷲尾さんやスタッフの方々からアドバイスをいただき、本当にいい経験をさせていただきました。
“ぼくプリ”たちの変身シーン、一人ひとりあって感動しました! 完成されたシーンが放送されるのを楽しみにしています。この機会に初めて“ぼくプリ”を知る方々もいらっしゃると思いますので、気になった方はぜひ劇場にも足を運んでいただけたらと思っています。
◆キュアカグラ/天弦 晃雅(てんげん こうが)役:寺坂頼我
アニメに声をのせること、命を吹き込むことはこんなにも難しいのかと実感したアフレコでした。「プリキュア」を始めとするアニメ作品へのリスペクトが増した、貴重な経験になりました。スタッフの皆さんがしっかりと指導してくださって、自分も前のめりになって臨むことができ、とてもありがたかったです。
“ぼくプリ”メンバーも、きっと今回のコラボでものすごく「プリキュア力」が上がりました! 「キミプリ」さんと“ぼくプリ”たちが同じ空間にいる、その特別な輝きを感じていただけたらと思います。今放送中の「キミプリ」を夢中で見ている人たち、これまでの「プリキュア」シリーズを愛してきた人たちにも、僕たち“ぼくプリ”のことを好きになっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!
◆キュアブレイク/黒瀬 舞人(くろせ まいと)役:小辻 庵
「キミプリ」をご覧の皆さん、初めまして。小辻 庵です。「キミプリ」の世界観を邪魔しないように僕たちも精一杯アフレコに臨みました。僕は初めてアニメのアフレコをさせていただいたのですが、新しい感覚ですごく楽しかったです。現場に入る前は、張り詰めた空気の中でやるのかな……と密かに思っていたのですが(笑)。全然そんなことはなく、スタッフの皆さんが本当に温かかったです。
ずっと見ていた「プリキュア」シリーズの中に、舞台でやってきた“ぼくプリ”が参加できる。日曜朝のあの時間に、キュアブレイクに吹き込んだ自分の声が流れるのかと考えたら、もうワクワクが止まらないです! 放送を見るのを楽しみにしていますし、皆さんにも39話をお楽しみいただけたら嬉しく思います。
◆パドドゥ役:和合真一
このような機会をいただけて大変光栄でした。舞台化が発表された時に大きな反響をいただいた“ぼくプリ”がシリーズ化して、こうしてアニメの「キミプリ」にも登場できることになり、「まさか!」と驚くと同時に喜ばしく思います。しかし「プリキュア」自体が「既存概念の破壊とそこからの創造」をテーマに掲げてきたことを考えると、これも当然の流れなのかもしれません。思いもよらなかったことが叶ってしまう、それが「プリキュア」の力なのだと思います。
可愛く飛び回るパドドゥに、このオジサンの、いや、お兄さんの声がちゃんとマッチするのかどうかが若干気になるところではありますが(笑)。舞台ではオジサンの妖精、いや、妖精のオジサン……と、毎回ツッコミを入れられているキャラクターです! 舞台では2〜3時間の想定でキープしているパドドゥボイスを、今回の収録では全力で数秒間に注ぎ込みましたので、ぜひ注目していただければ。僕たちも放送回を楽しみにしています。
