
秋冬シーズンの車中泊では、ヒーターや電気毛布など、暖房器具の使用が必須です。特に寒くなる冬シーズンに向けて、車中泊用の大容量ポータブル電源の購入を検討している方も多いと思います。
「消費電力の高いヒーターを使いたい」「夜間〜早朝の長時間使用にも対応したい」「一緒に他の家電も使いたい」というときに、大容量のポータブル電源があると便利です。
筆者も、容量2000Whのポータブル電源を毎回持参していますが、ヒーターや電気毛布を心置きなく使えています。2〜4泊ほどの車中泊にも対応できるため、大容量のポータブル電源があると非常に助かります。
今回の記事では、ポータブル電源の中でも、特に消費電力高めの暖房器具の使用や長期の車中泊旅、防災などにも対応できる「大容量ポータブル電源」をご紹介します。
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●ポータブル電源の「大容量」ってどのくらい?
現在、ポータブル電源は500Wh以下の小型・小容量のものから、3000Whを超える大容量タイプまで、幅広いラインアップとなっています。
一般的には、容量が1000Wh以上のものを「大容量ポータブル電源」といいます。1000〜2000Whの大容量ポータブル電源なら、使い方次第で1週間ほどの長期車中泊にも対応可能です。さらに、3000Wh以上の容量があれば、災害時にも問題なく使うことができます。
また、容量が少ないポータブル電源は定格出力も低い傾向にあり、ドライヤーやホットプレート、電子レンジなど、消費電力高めの電気製品の使用が難しいです。
自宅で普段使っている電気製品をポータブル電源で使用する予定がある場合は、容量が1000Wh、定格出力も1000W以上ある大容量&高出力タイプを選ぶのがおすすめです。
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●車中泊の日数や用途で必要容量は変わる
では、大容量のポータブル電源全てが車中泊に適しているのでしょうか。
「大は小を兼ねる」と言われるように、大容量なら車中泊中に電気残量の心配をせずに使えますし、災害にも対応できるのは間違いありません。
しかし大容量タイプは、販売価格や持ち運び、設置スペースの問題があるのも事実です。大容量タイプはかなり高価で、本体が大きく、ずっしりとした重さがあります。
また、容量が大きくなればなるほど、充電時間がかかります。多くのポータブル電源が急速充電に対応していますが、それでも満充電まで2時間程必要になるモデルが多いです。
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ポータブル電源の用途や車中泊の日数、使用を想定している電気製品によって、必要な容量は異なります。さらに、金額に見合った使い方ができるかどうかも人それぞれです。
購入の際は、用途や予算、設置スペース、充電の手間、満充電までの時間など、メリット・デメリットをしっかりと調べた上で、自身のスタイルに合った容量のポータブル電源を選ぶようにしてくださいね。
●車中泊向け大容量ポータブル電源ベスト3【2025年版】1:BLUETTI Elite 200 V2
BLUETTIの大容量ポータブル電源「Elite 200 V2」は、2073Whの大容量なので、2〜3泊程度の車中泊なら問題なく使用できるでしょう。
定格出力も2200Wあるので、スマートフォンやパソコンの充電をしながら、電気ケトルや電気毛布、小型ヒーターなども使うといった、電気製品の同時使いもできます。
サイズは約35(幅)×32.4(高さ)×25(奥行)cm、重さは約24.2kg。大容量というだけあり、サイズ・重さともにかなりあります。事前に設置・収納場所の確認が必須です。
急速充電モードを備えているので、約1.25時間(75分)で80%まで充電可能。フル充電にも1.7時間(102分)ほどしかかかりません。さらに、最大2400WのAC+DCのデュアル充電なら、わずか50分で80%まで充電できます。
独自開発の「インテリジェントノイズ低減技術」を採用したことにより、使用時の騒音は最低16dB以下。狭い車内でも動作音を気にすることなく、ぐっすり眠ることができます。
公式サイトでの販売価格は10万9800円(以下同)です。
●車中泊向け大容量ポータブル電源ベスト3【2025年版】2:EcoFlow DELTA 2 Max
EcoFlowの「DELTA 2 Max」は、2048Whの大容量ポータブル電源です。定格出力も2000W(瞬間最大2400W)とパワフル設計なので、自宅で使用している家電の大半を問題なく使うことができます。
さらに専用エクストラバッテリーを追加することで、最大6kWhに拡張可能。使用する人数やシーンに合わせて、最適な容量にカスタマイズできます。
サイズは約24.2(幅)×30.5(高さ)×49.7(奥行)cm、重さは約23kgと、こちらも大きめでずっしり重めのサイズ感です。
同社の走行充電器「EcoFlow Alternator Charger」を使用した走行充電や、最大1000W入力までのソーラー充電、AC充電、AC+ソーラー充電と、4種類の急速充電に対応しています。
さまざまな充電方法に対応しているため、車中泊などのアウトドアシーンでの使用はもちろん、防災アイテムにも最適です。
さらに、図書館の環境音と同レベル(30dB)の超静音設計なので、夜間も安心して使うことができます。公式サイトでの販売価格は、11万4345円です。
●車中泊向け大容量ポータブル電源ベスト3【2025年版】3:Dabbsson ポータブル電源 3000L
最後に紹介するのは、今回ピックアップした製品の中でも最大容量のDabbsson「ポータブル電源 3000L」です。
容量はなんと3072Wh! 定格出力も3000W (瞬間最大6000W)あり、アウトドアシーンはもちろん、災害時にも安心して使うことができます。また、半固体リン酸鉄リチウム電池を採用しているので、液もれや加熱のリスクが大幅に低減されています。
サイズは約24.4(幅)×29.4(高さ)×48.5(奥行)cm、重さは約25.8kg。かなりの大きさ・重さがあるため、自身の車両に設置可能かどうか、自宅から車までの移動はどうするのかなどを、購入前に確認しましょう。
急速充電にも対応しており、AC充電(最大1500W)の場合、80%まで約1.7時間で充電可能です。
本体にはUSB Type-C、AC、DC、シガーソケットなど、多彩な出力ポートを搭載。スマホやノートパソコンはもちろん、調理家電、電動工具など、幅広い機器に対応できます。
また、定格出力3000W・瞬間最大6000Wの高出力設計のおかげで、自宅で使用している家電のほとんど(約99%)を同時に稼働可能。テレビや冷蔵庫、電気ケトルなどの使用を想定している場合でも、問題なく使用できるでしょう。
3072Whの大容量、定格出力も3000Wとパワフルで安定して使用できるポータブル電源なので、防災アイテムとしてもかなりおすすめです。公式サイトでの販売価格は、15万1800円です。
