彼氏に「亀に似てる」と言われショックの女性、その後“猛反省した”まさかの理由とは?

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2025年11月03日 16:20  女子SPA!

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 もし憧れていた相手が自分に好感をもってくれたなら、嬉しくて天にも昇る気持ちになってしまいますよね。

 ですがもし、そこに意外な理由があったとしたら……。

 今回はそんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆他部署とのランチがきっかけで急接近

 澤田佳純さん(仮名・29歳)の働く会社には「シャッフルランチ」という、部署や役職など関係なくシャッフルして普段は接点のないメンバーとランチを楽しみながら交流を深める制度があります。

「基本自由参加なので、いつもはあまり参加しないのですが、会場が以前から行ってみたいお店だったので気まぐれで行ってみることにしたんです」

 久しぶりの参加を決めた佳純さん。そして会場に着いて指定された席に座り、美味しい創作和食ランチを待っていると……。

「たまたま私の隣の席に、以前から気になっていた横浜流星似の松本さん(仮名・30歳)が座ったのでドキドキしてしまって。部署が違うので挨拶程度しか話したことはないんですが、優しい雰囲気をまとっていてとにかく私のタイプなんです。もう、すれ違うだけで嬉しいような存在だったんですよ」

 しかも松本さんは、笑顔で佳純さんを見つめてしきりに話しかけてくれたそう。

「まさに夢心地といった感じで。お互いのインスタのアカウントもフォローし合い、ホクホクでランチ会を終えたんですよね」

◆「可愛い、可愛い」と何度も褒めてくれる

 するとその晩松本さんからDMが届き、2人は頻繁にメッセージを送り合う仲になり、デートを重ねるようになりました。

「ちょっと展開早くない? うまくいきすぎて逆に怖いと思っていたら、お付き合いを申し込まれて……もちろん『喜んで!』と答えましたよ」

 とにかく松本さんが前のめりで佳純さんのことを「可愛い、可愛い」と何度も褒めてくれるのが嬉しかったそう。

「ですが私の顔は地味なので、決して万人受けするタイプではないんです。だからなんて優しい人なんだろうと思っていたんです」

◆「亀に似てる」と言われて

 ある晩、一緒に晩酌をしていたときのこと。ほろ酔い気分の松本さんが佳純さんに向かって「タトル、お醤油取ってもらっていい?」と名前を間違えて呼んだのです。

「すごく嫌な予感がして『タトルって誰なの?』と松本さんを問い詰めました。最初は言いたがらなかったのですが、結局“タトル”はタートルからきていて、松本さんが小さいころに飼って溺愛していた亀の名前でした。そして、私の顔がそのタトルにそっくりなんだと告白されたんですよ。

 え、じゃあ私をあんなに可愛いって言ってくれたのは女としてではなく亀としてってこと? 付き合いたいと思ったのはタトルと一緒にいたいから? だって私をタトルと間違えるのはそういうことだよね? と、そのときは激しく落ち込みました」

 そして佳純さんは泣きながら、松本さんの部屋を飛び出してしまいました。追いかけてくる松本さんを振り切り、佳純さんは親友の恭子さん(仮名)の元に走り、泣きながら話を聞いてもらったそう。

◆親友の言葉にハッとした

 すると恭子さんは、さすが佳純さんの親友だけあって意外な返しをしてきました。

「そしたら『佳純だって、松本さんが横浜流星似だってデレデレして好きになったんだから別に変わらないじゃん! 亀に似てるっていうのがショックなんだろうけど、溺愛していたペットは大事な家族だし本当に尊い存在なんだから。むしろ松本さんは心の綺麗な人だと思うな。私だったら美人の元カノに似ていると言われるより、可愛がっていたペットに似ているって言われる方がよっぽどいいけど』と恭子に諭されて。たしかにその通りだと妙に納得してしまったんですよね」

 そして佳純さんは「あぁ、私は松本さんにもタトルくんにも失礼なことをしてしまった」と心から反省したそう。

「慌てて松本さんに謝りに家に戻ったら、名前を間違えて呼んでしまったことを逆に謝り倒されました。そして、実はあの時テレビにたまたまミドリガメが写っていて、ついタトルって口から出てしまったと理由を教えてもらえて、ホッとすることができたんです」

◆松本さんの本当の気持ちは

 すると「最初はたしかにタトルといた時の懐かしさを感じて佳純に興味が湧いたよ。でも今はちゃんと佳純を見ているし、佳純自身を好きだから誤解しないでほしい」と松本さんは真剣な眼差しで伝えてくれました。

「むしろタトルくんに感謝だなと思いました。あとどうしても気になって松本さんにタトルくんの写真を見せてもらったら、下がり眉っぽい眠たそうな可愛らしい顔をしていたので、なんだか胸のつかえが取れましたね(笑)」

 そして、親友恭子さんの助言にも感謝した松本さんは、佳純さんを通じて「亀の形をしたおかき」をお礼として贈ったそう。

「恭子が『こんなのめちゃくちゃ愛されてる証拠だし、素敵な人をつかまえられて良かったね』と喜んでくれて、私も嬉しくなりました。あれから松本さんにいっぱいタトルくんの思い出話を聞かせてもらい、私もタトルくんをすごく身近に感じるようになったんですよ」と微笑む佳純さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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