首都高6人死傷事故、運転手に懲役7年6月の判決 渋滞にトラック追突

36

2025年11月04日 13:32  毎日新聞

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

毎日新聞

車7台が絡む事故のあった首都高5号池袋線下りの美女木JCT付近=埼玉県戸田市で2024年5月14日午前9時48分、本社ヘリから宮武祐希撮影

 首都高速道路で2024年5月、大型トラックが渋滞の列に突っ込み、3人が死亡、3人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などに問われた元トラック運転手、降籏(ふりはた)紗京(さきょう)被告(29)に対し、東京地裁は4日、懲役7年6月(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。


 公判では、降籏被告が事故前日に不倫相手と深夜まで無料通信アプリ「LINE(ライン)」でやりとりし、十分な睡眠を取らずに運転していたことが明らかになった。事故で夫の杉平裕紀さん(当時42歳)を亡くした智里さんは「懲役8年の求刑は決して十分とは言えないが、少しでも重い量刑が言い渡されて事故が一件でも減ってほしい」と願っていた。


 起訴状によると、降籏被告は24年5月14日朝、体調不良だったにもかかわらず、大型トラックを運転。埼玉県戸田市の美女木ジャンクション(JCT)付近の首都高5号池袋線下りで、渋滞の列に時速75〜80キロで追突して計6台を巻き込む事故を起こし、6人を死傷させたとされる。


 検察側は公判で、降籏被告が事故の2日前から38度台の発熱や頭痛など風邪の症状があり、眠気を引き起こす成分を含んだ風邪薬を服用していたと指摘。事故直前、体調不良の影響で蛇行運転を繰り返していただけでなく、運転中に不倫相手にラインする「ながら運転」をしていたと主張した。


 被告は公判で「たくさんの人の命を奪ってしまったことは重い責任がある」と謝罪。弁護側は被告が深く反省しており、勤務していた運送会社の勤務管理にも問題があったとして、寛大な判決を求めていた。【安達恒太郎】



このニュースに関するつぶやき

  • ひどい事件ではあるけど文面のなかで「不倫相手と」という必要が?「知人と」でも罪状は変わらないのに少しでも耳目をひっかけようとする下種な意図が不快。ニュースの役割を自分の中で見直せ。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(27件)

前日のランキングへ

ニュース設定