
カブアンドは10月31日、同社や顧客、株主、事業に対する誹謗中傷行為に対し、法的措置を含む厳正な対応を取ることを表明した。前澤友作氏も自身のXアカウントで、顧客や株主を「大切な仲間」と表現し、侮辱行為を断じて許さない姿勢を示している。
一連の投稿は、サービス利用者や株主を「情弱」「養分」「信者」などとやゆする投稿が散見され、その影響で実際にサービス利用を控える顧客が発生するなど、実害が出ている事態を受けてのものだ。
●侮辱投稿が業務に実害、信用と尊厳を著しく損なう
カブアンドは、電気、ガス、モバイル通信、インターネット回線、ウォーターサーバーといった生活インフラサービスの利用料金に応じて、自社の未公開株式と交換できる株引換券を還元するという、新しい形のビジネスモデルを展開している。この仕組みにより、多くの利用者が株主となり、「国民総株主」を目指すビジョンを掲げている。
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同社が問題視しているのは、こうしたビジョンを共有し、サービスを利用・応援する顧客や株主に対し、「情弱」「養分」「信者」「信者ビジネス」「情弱ビジネス」といった言葉で侮辱し、誹謗する投稿である。
同社の公式アカウントは、これらの表現が文脈によっては名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害など複数の犯罪行為に該当する可能性があることを指摘。これらの投稿が「当社の信用と、株主・顧客の尊厳を著しく損なうもの」であると強く非難した。さらに、「今後、同様の投稿や拡散については、発信者・拡散者を含め、法的措置を含む厳正な対応を取ってまいります」と明言し、断固とした姿勢を示した。
●前澤氏も「仲間への侮辱」に怒り、手続き進行を表明
同社の代表者である前澤友作氏も同日、自身のXアカウントで「我慢の限界です。今まではたえてきましたが、実害が出ている以上、もう見過ごせません」と、憤りをあらわにした。
前澤氏は、カブアンドの顧客や株主を「ビジョンを共有する大切な仲間」と位置付けており、「その仲間を『情弱』だの『信者』だの侮辱する行為は断じて許しません。粛々と法的手続きを進めます」と、法的措置の具体的な進行を示唆した。
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さらに翌11月1日には、「我慢の限界です。削って僕が5個出たら10万円あげるので誹謗中傷はやめてください!」と、自身が関わるイベントでのやりとりと絡めながら、改めて誹謗中傷の停止を強く訴えた。これは、自身に向けた批判だけでなく、カブアンドのサービスを利用し、同社の成長を支える人々への配慮を求めるメッセージと受け取れる。
この一連の呼びかけや怒りの投稿は、インターネット上の行き過ぎた批判や誹謗中傷が、企業活動や個人の尊厳に深刻な影響を及ぼしていることを明確にした形だ。同社が法的手続きを具体的に進めることで、今後のSNS上での言動に対し、どのような影響が出るか注目されそうだ。
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