サール(右)は2得点の活躍 [写真]=Getty Images カンファレンスリーグ(ECL)・リーグフェーズ第3節が6日に行われ、クリスタル・パレス(イングランド)とAZ(オランダ)が対戦した。
ここまでのリーグフェーズで1勝1敗とまずまずのスタートを切ったクリスタル・パレスが、本拠地『セルハースト・パーク』で、同じく1勝1敗のAZを迎え撃ったゲーム。11月1日に行われたプレミアリーグ第10節ブレントフォード戦(○2−0)で負傷交代していた鎌田大地はベンチからのスタートとなり、AZ所属の毎熊晟矢は欠場した。
試合が大きく動いたのは17分のこと。ジェレミ・ピノからのスルーパスでボックス内に侵入したイスマイラ・サールがGKロメヤイデン・オウス・オドゥロに倒され、クリスタル・パレスにPKが与えられる。しかしながら、ジャン・フィリップ・マテタのゴール右下を狙ったキックは、GKオウス・オドゥロに完全にコースを読まれ、失敗に終わる。
だが、クリスタル・パレスは先制のチャンスを逃した直後の22分に均衡を破った。敵陣でクリアボールを跳ね返したタイリック・ミッチェルがヘディングでボールを繋ぐと、ボックス内のマルク・グエイが落とし、最後はマクサンス・ラクロワが右足でシュートを沈めた。
このままクリスタル・パレスの1点リードで前半アディショナルタイムに突入すると、クリスタル・パレスはセットプレーの流れから、ボックス内で生まれた混戦でうまくボールを繋ぎ、最後はラクロワが頭で流し入れたボールにサールが反応。ダイレクトで押し込み、クリスタル・パレスが2点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ると、序盤のうちにAZが反撃へ。敵陣でのクリアボールを拾ったキース・スミットがダイレクトでボックス内にボールをつけると、最後はスフェン・マイナンスが左足で狙い澄ましたシュートを沈め、1点差に詰め寄る。だが、クリスタル・パレスも直後の57分、マテタからのスルーパスにサールが抜け出し、GKとの1対1を落ち着いて仕留めて、すぐさまリードを2点に戻した。
今季2勝目を手繰り寄せたクリスタル・パレスは65分、アダム・ウォートンとともに鎌田をピッチへ送り出す。その鎌田は終盤の84分にカウンターの流れからミドルシュートを放ったが、ここは相手のブロックに阻まれる。こぼれ球をジャスティン・デベニーが拾うと、ボックス内の鎌田が右足でネットを揺らしたが、ここはオフサイドの判定。
終盤の時間もAZに付け入る隙を見せなかったクリスタル・パレスが、2点のリードを保ったまま試合は終了。この結果、クリスタル・パレスは今大会で2試合ぶりの白星を手にし、AZは対照的に2試合ぶりの黒星を喫した。
次節は27日に行われ、クリスタル・パレスは敵地でストラスブール(フランス)と、AZはホームでシェルボーン(アイルランド)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
クリスタル・パレス 3−1 AZ
【得点者】
1−0 22分 マクサンス・ラクロワ(クリスタル・パレス)
3−1 45+4分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
3−1 54分 スフェン・マイナンス(AZ)
3−1 57分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)