“RICOH GR”とコラボしたカメラスマホ「realme GT8」の実機を見てきた

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2025年11月09日 10:10  ITmedia Mobile

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リコーとrealmeがカメラで協業

 realmeはこれまで、高性能モデルでイギリスの高級自動車メーカーであるアストンマーティン、デザインモデルでは日本のプロダクトデザイナーである深澤直人氏とコラボしたスマートフォンを出したことがあります。


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 そして今回、新たにカメラでコラボを行ったのは、リコーイメージングの高級デジカメ「GR」シリーズです。大手メーカー各社がカメラメーカーと協業を進める中、ついに“RICOH GR”の名前がスマホに搭載される日がやってきました。


 RICOH GRのロゴが搭載される新製品は「realme GT8 Pro」と「realme GT8」です。上位モデルとなるrealme GT8 Proは、2億画素のペリスコープカメラを搭載しており、realmeとして初採用となります。低価格スマホからスタートし、今やハイエンドゲーミングモデルまでも展開するようになったrealmeの記念すべき高性能カメラモデルとして、リコーが選ばれたのは日本人として誇りにも感じられます。


 realme GT8シリーズはカメラ強化モデルではありますが、側面にシャッターボタンはありません。プロセッサはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、スマホとしての性能も群を抜いています。バッテリーは7000mAhで、120Wの急速充電も対応しています。


 カメラは広角が約5000万画素、望遠が約2億画素で3倍、超広角が約5000万画素です。ホワイトモデルのため見にくいのですが、カメラの右側には冒頭の写真にあるように「Camera Powerd by RICOH GR」の文字が記載されています。


 カメラの台座、いわゆるバンプ部分を見ると、左右にネジが見えます。実はこのバンプ部分を取り外して交換できる仕様になっているのです。標準ではこの後紹介するrealme GT8と同じ円形型のバンプが提供されます。また中国のネットをみると、3Dプリンタでデザイン型やレンズ装着アダプターなどさまざまなバンプが自作されています。


 カメラを起動すると「RICOH GRモード」が用意されています。このモードではシャッターボタンがGRシリーズの黄色になる他、デジタルカメラ風に28mmと40mmの画角をダイレクトに切り替えることができます。


 さらにGRを意識した5つのプリセットとして、標準、ネガ、ポジ、モノクロ、高コントラストモノクロも利用できます。なお、プロモードもこのモードから選択できます。


 realme GT8の本体サイズはGT8 Proと同じで、ディスプレイも同じ6.79型です。リフレッシュレートは144Hz、最大輝度7000ニトとなり、このあたりはゲーミング用途も意識しているのでしょう。なおプロセッサはSnapdragon 8 Eliteと1世代前を搭載します。


 カメラは望遠が約5000万画素で3.5倍と、性能をこちらも抑えています。しかしこれでも十分高性能なカメラを搭載しているといえるでしょう。前述したようにrealme GT8 Proも、カメラバンプをこのrealme GT8と同じデザインのパーツに付け替え可能です。


 realmeのスマホはこれまで「カメラ性能」のイメージが強いブランドとはいえませんでした。しかしリコーとの協業によって、その評価は大きく変わるでしょう。日本国内での発売は予定されていませんが、RICOH GRチームが開発に関わったカメラフォンが海外市場で高い評価を得ることを期待したいところです。



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