ポルシェ、フル電動SUV『マカン』にダークな装いのおなじみ“GTS”を追加。最高出力571PSを発生

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2025年11月11日 09:20  AUTOSPORT web

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ポルシェのフル電動SUV『マカン』に、都合5番目のバージョンとなる“GTS”が登場
 伝統に忠実なアップデートが施された、ポルシェのフル電動SUV『マカン』に、都合5番目のバージョンとなる“GTS”が登場。最大420kW(571PS)のオーバーブーストパワーに、電子制御式リアディファレンシャルロック、車高を下げたスポーツエアサスペンションを備え、10月22日より予約受注が開始されている。

 この第2世代でフル電動SUVとしての立ち位置も手にした『マカン』だが、ブランドでは1963年の『904カレラGTS』以来、愛好家の間で特別な評価を得て来たおなじみの名称を冠するモデルが追加設定された。

 この象徴的な頭文字が付けられたフル電動『マカン』は、最高峰のターボと同様にシリーズ内で最もパワフルなリヤアクスル電気モーターを搭載。電源ユニットは直径230mm、有効長210mmで、高効率の900A炭化ケイ素(SiC)パルスインバーターを装備し、最高出力380kW(516PS)、ローンチコントロール使用時にはオーバーブーストパワーで420kW(571PS)まで上昇、最大トルクは955Nmを発揮する。

 同様に9.0:1のギア比を備えたトランスミッションは、パフォーマンスモデルの強大なトルクに耐えられるように特別に設計されている。さらに標準装備のスポーツクロノパッケージでは『タイカン』でお馴染みのサーキットモードが追加され、バッテリーの冷却レベルを高め熱の蓄積による電力損失(ディレーティング効果)を最小限に抑え、持続的な負荷の下でのパフォーマンスが著しく向上している。

 その“GTS”はラインアップの中でもっとも低い重心を特徴とし、レベルコントロールとポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えたスポーツエアサスペンションを特別に改良。10mm低くなった車高と、モデル専用のダンパーとアンチロールバーのチューニングにより優れた俊敏性とコーナリング精度が得られ、オプションのリアアクスルステアリングでさらに強化することも可能となっている。

 さらに高速反応電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)を備える4WDシステムに加えて、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)も標準装備。リヤモーターのすぐ後ろに配置された電子制御ディファレンシャルロックはトラクションと俊敏性を高め、標準で48:52のリアバイアス重量配分を実現している。

 その性能を訴えるエクステリアでも、ティンテッドマトリックスLEDヘッドライトを軸に、おなじみの処理となるさまざまなブラック塗装のディテールによって特徴付けられ、2026年より全車に提供される新しいスポーツデザインパッケージを採用する最初のモデルとなる。

 一方のインテリアも、フル電動の『マカン』では初めて内外装のカラーコーディネートが可能になり、エクステリアの塗装カラーに合わせて、カーマインレッド、スレートグレーネオ、ルガーノブルーから選択することが可能に。

 センターディスプレイの3D車両ビジュアライゼーションには実際のエクステリアカラーが反映され、メーターパネルには“GTS”ロゴも表示。標準装備のスポーツクロノパッケージの多くの機能(ラップタイム計測、テレメトリー記録、セクター分析など)は、センターディスプレイのアプリからアクセスすることができる。

 機能面でも、物理キーに追加されたポルシェデジタルキー、新しいパーキングアシスト機能、AI対応ボイスパイロット、車内ゲームの拡張など各部が強化され、脚元にはアンスラサイトグレーの21インチマカンデザイン軽合金製ホイールを標準装備とし、同じ仕上げの22インチRSスパイダーデザインホイールもオプションで用意。その“GTS”導入に際し、ボディカラーでも人気の高かったクレヨンが復活し、GTS特有のカーマインレッド、そしてマカンでは初となるルガーノブルーの新色3色が加わり、価格は1396万円(税込)となっている。

●ポルシェジャパン公式サイト:https://www.porsche.com/japan/jp/models/macan/macan-models/macan-gts/

[オートスポーツweb 2025年11月11日]

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