
10月28日、天皇皇后両陛下が主催する「秋の園遊会」が開催された。今回、雅子さまをはじめ女性皇族方は洋装でお出ましに。それぞれの個性があらわれた色とりどりのお召し物について、ファッション評論家の石原裕子さんに解説してもらった。
「みなさまの思い思いのスタイルが素敵でした。特に今回のお召し物には“手仕事感”が感じられました。また、今年はアースカラーがトレンドですが、華子さまや信子さま、久子さまは上手に取り入れられていましたね」(前出・石原さん)
雅子さまは地紋の美しい淡いラベンダー色のスーツをお召しになっていた。
「襟は雅子さまがお好きなテーラードですが、上と下を分けて重ね、花びらのようなペタルカラーに。柔らかさとエレガントさが感じられます。前合わせもアシンメトリーで、お着物のようなテイストも感じられます。
お帽子、バッグも同じ素材で揃えられ、手仕事感のある、価値の高いお洋服であることが伝わります。濃淡の色使いから素材にいたる細部にまで、完璧なこだわりが感じられ、園遊会に臨まれる皇后の装いとしてふさわしいと思いました」(前出・石原さん)
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紀子さまは淡いブルーとグリーンが入ったグレーのセットアップを。
「ジャケットには濃いブルーグリーンのトリミングがアクセントになっており、お帽子のリボン、バッグのカバーにも、ジャケットと同じ布地が使われています。お洋服にぴったり合わされたバッグは手の込んだ仕事ぶりが見えるお品です。またお帽子のリボンとバッグにもジャケットと同じブルーグリーンのトリミングが施されています。シンプルながらシックな装いには、これまでの紀子さまのスタイルとは違った個性が感じられました」(前出・石原さん)
ほかの皇族方の装いについては、「彬子さまはご自身のテイストを出され、まるで小説『グレート・ギャツビー』の舞台となった1920年代を思わせるファッションでした。承子さまは今回もはっきりとした色を好まれていますね」と、石原さんは語る。それぞれに素敵な装いをなさっているが、なかでも石原さんが注目したのは瑶子さまだという。
「深い海のようなブルーグリーンのセットアップです。ウールのワンピースに、細やかなケーブルニットの模様が入った上着を合わせられています。お帽子もターバンのようなしわ付けが丁寧になされており、全体的に手仕事が感じられます。
指輪は、右手薬指と左手人差し指、そして皇族では珍しい左手小指の『ピンキーリング』もされています。こうしたところからも、瑶子さまがファッションへの関心を高くお持ちであることが伺えます」(前出・石原さん)
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ちなみに、左手の小指に指輪をつけることには「チャンスを引き寄せる」という意味があるという。
「一般的に恋愛に関する願いを込めると言われており、『恋人がほしい』という意味もあるんだとか。一方19世紀のイギリスでは、『結婚はまだ先でもよい』という意思を示すために独身の男女がピンキーリングをつけていたとも言われています」(ファッションライター)
瑶子さまはどのような思いを込められていたのだろうか……。
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