
《突然の訃報に接し、去来する万感の思いに言葉を失っております。今は只々心より御冥福をお祈り申し上げます》
11月11日、スタッフ公式Xを通じてこう綴ったのは俳優の上川隆也(60)だ。この日、日本を代表する俳優で文化勲章受章者の仲代達矢さん(享年92)が肺炎で8日に亡くなっていたことが発表された。
「上川さんは学生時代から仲代さんに憧れていたそうで、仲代さんが主宰する俳優養成所『無名塾』のオーディションを受けたことも。結果は不合格でしたが、2人はその後、上川さんが主演を務めた’95年の日中共同制作ドラマ『大地の子』(NHK)で共演を果たしました。
同作で上川さんは中国残留日本人孤児の主人公を、仲代さんは息子が生き延びていたことを知らなかった父親を演じました。当時の上川さんといえばほぼ無名で、とにかく芝居をすることに精一杯だったそうです。
そんなプレッシャーのなか、上川さんは仲代さんの演技に触れ、『とんでもない役者だ。自分もあんな役者になってみたい』と感激したといいます。また、仲代さんは重厚な芝居をするいっぽうで現場では終始穏やかだったとか。待ち時間には共演者を笑わせるチャーミングな一面もあり、上川さんは仲代さんの人柄にも惹かれたそうです」(ドラマ関係者)
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以来、仲代さんに尊敬の念を抱いていることを公言するようになった上川。’19年には、本誌のインタビューでも仲代さんから影響を受けたことを明かしている。もともと俳優業を「面白いからやっている」という考えで、生業にしようとは思っていなかったという上川だが、仲代さんのおかげで転機が訪れたと語っていた。
《役者を続けてこられたのは、29歳のときにドラマ『大地の子』の主役という大役をいただき、仲代達矢さんと出会ったおかげです。仲代さんにいただいた、役者を続けていくのなら役柄は差が出るように選んだほうがいい、とのアドバイスは大事にしながら役柄と向き合っていますし、その言葉が今でも僕の背中を押してくれています》(「WEB女性自身」’19年12月9日配信)
上川は巨星から授かった金言を胸に、この先も俳優として邁進していくことだろう。
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