【トライアウト】西武渡部健人「スパッとやめられない」豪快弾でアピール…20年ドラ1も戦力外

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2025年11月12日 20:33  日刊スポーツ

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トライアウトの第1打席で本塁打を放つ西武渡部(撮影・前田充)

<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム



プロ野球で戦力外となった選手が一堂に会して力を示す12球団合同トライアウトが12日、マツダスタジアムで行われた。今年から日本プロ野球選手会の主催となり、38選手が参加。西武の20年ドラフト1位、渡部健人内野手(26)が、シート打撃で参加者で唯一の豪快アーチを放った。日米韓のスカウトら114人が視察する中、持ち味の長打力をアピールした。


  ◇  ◇  ◇


長距離打者特有の高い弾道だった。渡部は第1打席、日本ハム石川の直球を狙っていた。鋭いスイングで真ん中高めの145キロを捉えると、左翼2階席の壁に当てた。巨体を揺らしてベースを1周し「打った瞬間かなと。長打が持ち味なので狙っていました」。両親と姉が見守る中、3カ国から集まったスカウトへ、誰にもマネできない特長を豪快にアピールした。


20年ドラフト1位で桐蔭横浜大から西武入りした。公称115キロ、現在の体重は「秘密」という巨体は、中村の後を継ぐ「おかわりくん2世」を予感させた。新人時代は2軍で本塁打王、打点王に輝いた。パワーあふれる打撃力の一端は見せたが、5年間で1軍での本塁打は7本。「ドラ1で入って期待していただいたけど、応えることができなかった」。ドラ1の重圧を感じることはなかったが、今季は1軍出場がなくなり、半ば覚悟している中で戦力外通告を受けた。


NPB以外も視野に入れながら、どんな場所でも野球にこだわる。「ずっと野球しかやってこなかったので」。西武の室内練習場では、今季限りで引退する前オリックスの本田圭佑氏から1日100球以上を投げてもらうなど、同じく戦力外となった松原、モンテルとともに4箱近くを毎日打ち込んできた。「本当に体は元気なのでスパッとやめられない」。故障がないのに加え、恩返しの意味でも新天地を求める。【斎藤直樹】


◆渡部健人(わたなべ・けんと)1998年(平10)12月26日、神奈川県生まれ。日本ウェルネス−桐蔭横浜大を経て20年ドラフト1位で西武入団。21年4月4日ソフトバンク戦で初出場初本塁打。23年に自己最多6発も、今季は1軍出場なし。今季推定年俸1250万円。176センチ、115キロ。右投げ右打ち


楽天宮森智志投手(いきなり3連続ボールも、最速151キロで3者凡退)「シーズンが終わった後で、150キロ出るか、少し不安だった。何とか立て直せてよかった」


ソフトバンク又吉克樹投手(シュートを軸に三飛、死球、二ゴロ)「シュートをインコースに突っ込んでいくのが自分の投球。(死球の)中村君が『思った以上に曲がった。避けられませんでした』と言ってくれました」

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