
今、ツナ缶の種類が増えていて、スーパーには様々なタイプのツナ缶が置いてありました。ちなみに、「シーチキンL」の「L」は、サイズの事ではないって、知ってましたか?
【画像を見る】原材料が「カツオ」でも「ツナ缶」!? 4種類を比較
ツナ缶の“微妙な違い”を調査 「ライト」「マイルド」って何?山形純菜キャスター:
スーパーで見ても本当に種類が多いツナ缶ですが、缶詰博士の黒川勇人さんによると、ツナ缶の種類は日本では約100種類、世界では約1000種類もあるということです。
ツナ缶を詳しく調べてみると、知らないことがたくさんありました。
今回は、スーパーで見かけることも多い 業界最大手の「はごろもフーズ」のシーチキンを例に、微妙な違いを見ていきます。
代表的な商品は4種類で、▼シーチキンファンシー、▼シーチキンL、▼シーチキンマイルド、▼シーチキンEveryです。
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▼シーチキンファンシー
原材料:ビンナガマグロ
味の特徴:淡白
はごろもフーズの中では、昔から製造されている定番商品です。
▼シーチキンL
原材料:キハダマグロ
味の特徴:旨味がある
シーチキンLの「L」はサイズのことではありません。調べてみると、缶詰業界ではキハダマグロのことを「ライトミート(Light Meat)」と呼ぶそうです。このライトの頭文字を取って「シーチキンL」になっているということです。
他のメーカーのツナ缶にも「ライト」の文字があったので、原材料を調べてみると、やはり多くのメーカーが「ライトミート」であるキハダマグロを使っていました。
ちなみに、黒川さんによると、「一部のメーカーはヘルシーなのでライトと表記している場合もある」ということです。
▼シーチキンマイルド
原材料:カツオ
味の特徴:強い旨味
こちらの原材料はマグロでなく「カツオ」なんです。
では、「『ツナ缶』と呼んでいいのか?」と疑問に思うかもしれませんが、調べてみると、ツナというのは、スズキ目サバ科のマグロ属に属している魚のことを言い、そこにはマグロとカツオが含まれているので、原材料が「カツオ」でも「ツナ缶」で間違いないということなんです。
ではなぜ、「シーチキンマイルド」なのかということなんですが、味の特徴に「強い旨味」があるということで、「シーチキンファンシー」などに使われているビンナガマグロと同じような味わいにしようと、味をマイルドに仕上げていることから「シーチキンマイルド」ということです。
▼シーチキンEvery
原材料:ブリ
味の特徴:旨味がしっかり、甘みがある
「シーチキンEvery」はツナ缶ではありません。原材料が「ブリ」で、ツナには属さないので正確に言うとツナ缶ではないんです。
「いつものツナ缶のように食べてほしい」、そして、安定供給のために、2023年に、はごろもフーズが開発したということです。
微妙な違いがあるシーチキンですが、中身を見ると、原材料が違うので、色味も少し違うんです。
色味などを比べてみると、「シーチキンファンシー」はホワイトミートと言われているので、「シーチキンL」のライトミートに比べると、色が少し白っぽいのがわかります。
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山形キャスター:
ツナ缶の豆知識を見ていきます。黒川さんによると、「『ツナ缶』は時間が経つほど油や塩分が染み込んで美味しくなる」ということです。
静岡市清水区にあるツナ缶のメーカー「由比缶詰所」では、完成後に半年間、倉庫で常温で保存して味を染み込ませてから販売しているということです。
