山本由伸 世界一達成直後に恩人にLINE…少年時代から今も“座右の銘”にする「5文字の合言葉」

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2025年11月13日 06:10  web女性自身

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「11月7日(日本時間、以下同)、ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が司会を務めるポッドキャスト番組に、同僚であるウィル・スミス捕手、クレイトン・カーショー投手、ブレイク・スネル投手らが多数出演しました。



そこでベッツ選手は『ヨシ(山本由伸)がやったことは信じられない。休息0日だぞ』と大絶賛。スネル選手も『まるで6日休んだみたいに同じように投げていた』と感嘆するなど、最高の賛辞を贈っていました」(スポーツ紙記者)



ドジャースが世界一連覇を成し遂げた激闘のワールドシリーズで3勝を挙げ、MVPを獲得した山本由伸投手(27)。全世界に注目されたのは王手をかけられた第6戦と第7戦に中0日で連投して“大逆転”に貢献した献身的な姿だ。前出のスポーツ紙記者は言う。



「第7戦終了直後、由伸選手はチームメートに抱き締められ、『もう無心で。何か野球少年に戻ったような気持ちでした』と語っていたのが印象的でした。



由伸選手がベンチにいるとき、黒色のノートに野球に関するメモを熱心に書き込んでいる場面をよく見ます。それが彼の少年時代からのルーティンだということを番記者は皆、知っていますよ」



スポーツライターの友成那智さんもこう語る。



「由伸選手は登板するすべての試合でノートをつけていて、投球時の心身のコンディションや、打者への具体的な攻め方などを記入していると聞きました。野球ノートを書き始めたのは中学生のときに加入した少年野球チーム『東岡山ボーイズ』のころからで、もう15年になるといいます。当時、ノートを書き忘れると練習が増えたり、走らされたりする“ペナルティ”があったため、渋々日課にしていた結果、今につながる大事な習慣になったとか。ノート選びには彼のこだわりもあって、黒色で手になじむサイズ、そして背中がリング型のノートを好んで使ってきたそうです」





■“陰のMVP”を地元で紹介した人物が!



由伸の少年時代の所属チーム「伊部パワフルズ」で監督をつとめていた大饗利秀さんは今年2月、本誌の「シリーズ人間」取材で小学生のころの彼について、



「根っからの負けず嫌いでした。チャンスで打てなかったり、大事な場面でエラーしたりすると、悔しがって泣いていました」



と証言。さらに小6でキャプテンを務めた際の思い出をこう振り返っていた。



「1年生や2年生など年の離れた子の面倒をよく見ていましたね。遠征に行くと、率先して下級生の荷物や道具を運んでいました。どうすればいいか迷っている子を見つけると、自分から近づいて教えてあげていた。いいお兄さんで、みんなに好かれる性格でした」



その行動の背景には《全てに感謝》というチームの合言葉(スローガン)があったという。



「野球道具やグラウンド、保護者の方々のサポートがあって、仲間や対戦相手がいるから、野球ができる。だから、全てに感謝しながらプレーしなさいと言いました。味方がエラーすると『何やってんだ』と怒る子もいる。そんなときに『合言葉を思い出そうね』と」



その“座右の銘”はドジャースと12年460億円の契約を結んでいる現在も変わらないようだ。大饗さんはこうも語っていた。



「小さいころから体もきゃしゃでしたし、メジャーの選手になるとは想像できなかった。今も、帰省して色紙やボールにサインをしてくれるとき、『全てに感謝』と書いてくれます。少年野球の合言葉をいまだに覚えてくれていて、その精神を貫いている。なかなかできることではないと思います」



由伸の“MVPの原点”は学生時代にあったようだ。そして“名パートナー”との運命の出会いもあった。前出の友成さんは続ける。



「第6戦と第7戦で連投できたのはオリックス時代から由伸選手をケアしている矢田修トレーナーの存在も大きい。矢田さんは“陰のMVP”ともいわれています。



由伸選手はオリックス入団後に大阪で接骨院を営んでいる柔道整復師の矢田さんと出会いトレーニング方法を習い始めました。ドジャース入団後も矢田さんは渡米してつきっきりで指導しています」



実は、きゃしゃな体格の由伸のプロ入りを危惧して、高校時代の彼に矢田さんを紹介した人物がいる。故郷・岡山でスポーツ店「ウィズシー」を経営し、少年野球チームの監督も務める鈴木一平さんだ。鈴木さんは由伸の大躍進について、本誌の取材にこう語る。



「由伸のことは全然心配していませんでした。連投しても、ずっとそばにいる矢田先生が『いける』と判断してのことなので、大丈夫だと思って安心して見ていました」



世界一が決まった瞬間、鈴木さんは、由伸に「おめでとう」とLINEを送ったという。



「“ありがとうございます”で始まるお礼のメッセージが返ってきました。そこには感謝の気持ちを表す言葉が綴られてました」



鈴木さんは由伸の実父と同じ年で、由伸親子のことは中学生時代から知っていた。高校入学前の由伸が、鈴木さんが立ち上げたオリジナルブランドの投手用&内野手用グラブを購入したことも。いまも鈴木さんのお店には、由伸がオリックス時代に書き入れたサインボールが置いてある。そこには《全てに感謝》の直筆メッセージが――。



ドジャース入りしてMVPに輝いた由伸は今回、恩人である鈴木さんに改めて感謝を伝えたのだ。鈴木さんは最後にこう語る。



「MVPや世界一の文字だけ見ると由伸は一見、極めたように映るかもしれません。でも投手・山本由伸の成長という面では、彼も矢田先生も“もっと進化する余地がある”と見ていると思います。彼に聞いたら、きっとこう答えると思います。『僕は決して、タイトルを取るためだけに野球をやってるんじゃない!』と……。



由伸が投手として成長し完成していく様子を毎年見せてもらえたらこんなにうれしいことはない。そうしたらタイトルやチームの優勝はおのずとついてくるはずです」



《全てに感謝》する謙虚さが世界一の剛腕投手を誕生させていた!

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