【日本ハム】柴田獅子、年内は「投球はやりません」“つぶやき打法”で来季こそ二刀流デビューだ

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2025年11月14日 05:01  日刊スポーツ

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練習後、阪口とともにマスコットのカビーと交流する日本ハム柴田

“つぶやき打法”で二刀流デビューを引き寄せる。日本ハム柴田獅子投手(19)が13日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で始まった育成選手対象秋季強化練習に参加した。今季は投手としてデビューし、4試合に登板も、この日は終始、打撃メニュー。フリー打撃では2本の柵越えを放つなど好調ぶりをアピールした。年内は投球練習を回避し、打撃に専念することで、打者デビューの道も、切り開く。


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柴田が鎌ケ谷の空に、気持ち良さそうにボールをかっ飛ばした。フリー打撃では約40スイングで右中間に柵越え2本。CS前の練習で痛めた左足首も回復し「もう問題ない。バッターは楽しい。いいですねえ」とうれしそうに振り返った。


今季は7月26日ロッテ戦で投手デビューし、3回完全投球。手応えを感じた半面、オフは二刀流デビューに欠かせない打撃に、専念する。国頭秋季キャンプでも投球は行わず「年内はピッチャーの練習は何もする気ないですね。トレーニングもバッティングのために体を大きくする。パワーつけないと足りないので」と、明確に狙いを口にした。


パワーをつけながら、無駄な力を省く取り組みにも着手。フリー打撃中は「欲張るな〜」「調子に乗るな〜」など、つぶやきながらバットを振った。狙いは「意識の部分というんですかね。無の気持ちで。しゃべって(打ちたい)気を紛らわしながら振ると、むちゃくちゃ飛ぶ。疲れも少なくなりましたし、軸のブレがなくなりました」と、手応えを口にした。


しゃべりながら練習することに「集中してないと思われるけど、自分はそれがいい」。かつてイチロー氏は話しながら練習することで、緊張と弛緩(しかん)の絶妙なバランスを取っていたことで知られる。そんなレジェンドの取り組みを知らずに始めた柴田は「何か、思い付いたんです」。投打でのブレークを狙う逸材は、ひらめきの質も半端ない。


8月16日には、2軍戦で「2番DH兼先発投手」のリアル二刀流をテストし、2回1安打無失点投球に加え、右前打も放った。「主役はバッター。ピッチャーじゃない。やっぱりたくさんの人が沸くのはホームランだと思います。早く打者でもデビューしたい」。大好きな打撃を磨き上げ、1軍での夢実現につなげる。【永野高輔】

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