


オレはヒナコが出て行った経緯をマナに話した。「今は実家に帰ってるけど、ちょっと大げさすぎると思う。まあ、冷静になったら戻ってくるだろうけど。」するとマナは顔色を変え、オレの話を途中でさえぎった。「ちょ……ちょっと待って!!」

「どういうこと?」マナに問い詰められ、オレはしどろもどろになる。マナの旦那さんは性別を問わず友だちが多いタイプで、とくにマナが誰と会おうが気にしないと聞いていた。オレは「うちの嫁も同じ」と適当に話を合わせていたのだ。



マナが呆れた表情でオレを見る。「私に嘘をついて奥さん傷つけて。何がしたいわけ? 私だって気分悪いわ」慌てて謝ったが、マナはどうやらヒナコの気持ちを思って怒っているようだ。「シュンタが謝るべき相手は、私じゃないでしょ」
ヒナコが出て行ったあとも、オレはまだ事態を軽く考えていた。ヒマになったからマナを呼びつけて適当にグチろうとしただけだった。ところが事情を伝えると、マナは顔色を変えた。そういえばオレ、マナには「うちの嫁もとくに気にしないタイプ」って話してたっけ……。
マナは「自分のせいで離婚なんてされたら困る」と思っているようだ。ヒナコに謝るべきだときつく叱られ、オレは何も言い返せなかった。そして、悪いのはヒナコでもマナでもなく、自分自身だったことをようやく理解したのだった……。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・あをきちなつ 編集・井伊テレ子
|
|
|
|
