
来年3月の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)開幕を前に、韓国との強化試合(15日、16日、東京ドーム)に臨む侍ジャパン。前回大会で世界一を経験した岡本和真(29、巨人)は、「あの喜びをまた味わいたい」と2大会連続の代表入りを狙う。今オフには、憧れだったメジャーリーグ挑戦を表明。前回大会では、大谷翔平(31、ドジャース)、ダルビッシュ有(39、パドレス)らとチームメイトとなったが、意外にも「人見知り」が邪魔し、“情報収集”に苦労したという。
【日程】侍ジャパンが連覇を狙うWBC、3月5日に開幕 ! 日本の初戦は6日、東京ドームでの台湾戦
「もう一度選ばれて、大会に出たい」石井大裕TBSアナウンサー:久しぶりに侍のユニフォームを着たと思うんですけど、井端(弘和)監督になってからは初めてなんですよね?印象とか雰囲気は、どうでしょう。
岡本和真選手:(これまでも)出たいなっていうのがあったんですけど、ちょうど怪我だったりが結構重なってしまって。今回呼んでいただいたので、出させていただこうと思って来ました。
石井アナ:チームでは中軸をもちろん任せたいということを井端さんも言ってましたが、岡本選手の中では、どんなイメージで、どんな活躍をしていきたいと考えてらっしゃいますか。
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岡本選手:自分に何ができるかわからないですけど、出せるパフォーマンスをしっかり出して、来年にも繋げられるようにやりたいなと思ってます。
石井アナ:お言葉の中に、「来年」ってありましたけど、来年3月にまたWBCがやってまいります。前回大会のメンバーで、あの雰囲気を知っている岡本選手からすると、この数年というのはあっという間?
岡本選手:つい本当にこの間のような、そんな前だったのかなという感じがしない。もうWBCがあるんやなって感覚です。
石井アナ:前回は相当プレッシャーもあったと思います。岡本選手の活躍で勝った試合もありました。そういった意味ではこのWBCに向けて、ご自身の気持ちはいかがでしょう。
岡本選手:本当にすごいメンバーがたくさんいますし、もちろんもう一度選ばれて、大会に出たいっていう気持ちがすごい強いです。すごく嬉しかったので、あの喜びはまた味わいたいなって気持ちもすごくありますね。
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石井アナ:前回大会のご自身のプレーの中で、覚えていらっしゃる一番の名シーンはありますか?
岡本選手:僕は結構ノンプレッシャーでずっと。なんか「やたら試合には出るな」と思いながら(笑)(準々決勝と決勝で)ホームランを打てたことは、すごく嬉しかったです。
石井アナ:そういう意味ではいつも通りに岡本さんのスタイルが見られればいいかなという感じですかね?
岡本選手:それを出していければいいなと思ってますし、今回は僕より年下が多いんで、ちょっと緊張してますね。
石井アナ:え!逆に緊張してる?
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岡本選手:基本チームでも年上が多かった中でずっとやってきたんで、年を取ったなと思いながら。
「僕、基本的に人見知りなんで…」石井アナ:今年、大きな決断をされました。メジャーリーグに行くという思いを球団に伝えたと思います。今の率直な思いとして、メジャーリーグへの憧れはいかがでしょう。
岡本選手:ずっとあそこでプレーしたいと思って、野球をやってきましたし、そこに行くっていうのが目標にあったので、まず一つ、一歩進んだっていう感じもあります。ただ、まだどうなるかはわからないので、不安な気持ちと、わくわくする気持ちとっていう感じで、日々過ごしてます。
石井アナ:前回大会のWBCでは大谷(翔平)選手とか、ダルビッシュ(有)投手と、メジャーについてお話されたんですか?
岡本選手:いや全くそういうのはしなかったですね。ただ話されてるのを聞いて、「へーそうなんや」と思って。僕あと基本的に人見知りなんで、ガツガツ喋りにいくことができないタイプなんで、話してるのを盗み聞いて、「やっぱりいいな」って「すごいな」と思いました。
石井アナ:ジャイアンツの先輩ですと、菅野(智之)投手がボルティモア(オリオールズ)で今季活躍をされました(30試合に登板し、10勝10敗、防御率4.64)。菅野投手とは今回何かお話されたんですか?
岡本選手:ことあるごとに電話をしてきてくれたり、連絡をしてくれてたので、気にしてくれてるんだなっていうのはすごく感じましたし、「わからないことがあったら何でも聞いて」って言ってくれてるので、すごく心強いですね。
石井アナ:ご自身の中で、どういった高みをメジャーリーグで目指していきたいと考えていらっしゃいますか。
岡本選手:活躍することを本当に目指して。内野手は厳しいとよく言われるので、そういうのをしっかり受け止めながら、勝負しにいきたいなとは思ってます。
石井アナ:守備としてもしっかりやると。バッティングに関してはいかがでしょう。
岡本選手:いつも日本では、まずは一つのラインとして「30本」を目標にしてたんで、それは変わらず目指していきたいですし、たくさん打てるように努力したいなと思ってます。
石井アナ:右の30本というと、今年は鈴木誠也選手が見事な活躍をされました(打率.245、リーグ7位の32本塁打、リーグ4位タイの103打点)。ご覧になってたんですか?
岡本選手:誠也さんの打席はよく見ますし、日本の頃から同じ右バッターで、すごいバッターなんで、すごく勉強させてもらってます。
石井アナ:どんなところがすごいなと感じますか?
岡本選手:打席の集中力もそうですし、しっかり仕留める。長打も打てますし、フォアボールも選べますし、ヒットも打てるし…いつも勉強させてもらってます。
「僕みたいなやつがおこがましいので…」石井アナ:岡本選手の中で、(希望球団について)多分いろいろ望むところもあると思うんです。アメリカは大きいですから、例えば暖かいところがいいなとか。ご自身の中でイメージするところはなにかありますか。
岡本選手:僕、全くないです。
石井アナ:暑くても寒くても?
岡本選手:全くなくて。そんな僕みたいなやつがおこがましいので、行けるならどこでもいいですって感じです。
石井アナ:そして今回はワールドシリーズで、ドジャース連覇。なかなかないことですけど、ご覧になりましたか?
岡本選手:ファン目線というか、ファンからすると1日でも長く野球を見たいじゃないですか。だからちょっともつれたのが嬉しかった(笑)すんなりいったら、「あ、もう今日で野球終わっちゃったか」ってなるので。日本シリーズもそうで、第三者の勝手な意見なんですけど、もつれてくれて僕はちょっと嬉しかったです。長く見られたので。
石井アナ:結構食い入るように試合をご覧になってた?
岡本選手:やっぱりやってると見てしまいます。
石井アナ:今度は見るんじゃなくて、できる限り長くやるという意味では、やっぱり強いチームに行きたいという思いはあるんじゃないでしょうか。
岡本選手:いやもうそんなおこがましい。もう本当に獲っていただければ、どこでもいいです。
石井アナ:(笑)。今回もすぐに強化試合が始まります。まず韓国戦ということになりますが、そこに向けてご自身がどんな活躍をしたいか、意気込みを聞かせてください。
岡本選手:本戦でもあたるチームだと思いますし、そういうのを含めて、大事な2試合。その中で自分も頑張りたいなと思ってます。
石井アナ:ありがとうございました。引き続き頑張ってください、応援してます。頻繁にメジャーリーグ取材にいきますので、またよろしくお願いします。
岡本選手:(メジャーに)行ければお願いします。
