依然として厳しいメモリに品薄傾向が現れたHDD、そしてグラフィックスカードも

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2025年11月15日 06:10  ITmedia PC USER

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TSUKUMO eX.のDDR5メモリ価格表。2025年11月14日夕方撮影

 先週(11月2日週)のレポートにもあるように、PCパーツの高騰と品薄傾向は今週に入って一段厳しさを増した感がある。


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●「64GB×2枚セットは相当厳しいです」――PCパーツ市場の異変


 品薄と値上がり傾向が顕著なのは、やはりメモリだ。ショップによっては価格表が「売り切れ」札で埋められ、10月末に2万5000円前後で登場したDDR5-6400 32GBキットが4万円を超えるなど、ブレーキがかかる気配はまだない。


 TSUKUMO eX.は「特に厳しいのは、DDR5の64GB×2枚キットです。生成AIなどで大容量メモリを使いたい人には辛い状況ですね……」と苦しそうに話していた。


 先週よりも深刻度が増したと言われているのはHDDだ。価格の上昇幅というより、入荷の不安定さが増大しているのを不安視する声が多く聞かれた。あるショップは「ワークステーション向けもコンシューマー向けも、大容量タイプが仕入れにくくなっています。記録装置全般にいえますが、AI側に取られてこちらに降りてこない感じになっていますね」とこぼす。


 今後の不安材料としては、グラフィックスカードを挙げる声も複数あった。オリオスペックは「グラフィックスカードもメモリを使いますから、今回の動きと無関係ではいられません。既にGeForce RTX 5090はだいぶ入荷が厳しくなっていると聞きます」という。


 引き続き、動向に注視していきたい。


●ギガバイトの新イメージキャラクターを刻印した白いマザーがデビュー


 基幹パーツの新製品では、AMD B850チップセットを搭載したギガバイトのmicroATXマザーボード「B850M AORUS ELITE WIFI7 ICE-P」が売り出されている。価格は3万5000円弱だ。


 パッケージとマザーボードに、同社の新しいイメージキャラクターである「神鷹凛」(かみたか・りん)のイラストを施しているのが特徴だ。数量限定モデルであり、ある種、新キャラのお披露目モデルともいえそうだ。


 マザーボードとしては、12+2+2のデジタル電源フェーズを採用し、PCIe 5.0 x16対応スロットやPCIe 5.0対応のM.2 SSDスロットを備える。ネットワークは2.5GbEの有線LANとWi-Fi 7の無線LANをサポートしている。


 ギガバイトのキャラクターとしては、22年前からギガバイ子ちゃんが宣伝素材などで使われてきた。ギガバイ子ちゃんは過去にも引退が不安視された時期もあるが、「今回はどうやら本当に卒業になって、世代交代するみたいです」(TSUKUMO eX.)という。



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