
先週(11月2日週)のレポートにもあるように、PCパーツの高騰と品薄傾向は今週に入って一段厳しさを増した感がある。
●「64GB×2枚セットは相当厳しいです」――PCパーツ市場の異変
品薄と値上がり傾向が顕著なのは、やはりメモリだ。ショップによっては価格表が「売り切れ」札で埋められ、10月末に2万5000円前後で登場したDDR5-6400 32GBキットが4万円を超えるなど、ブレーキがかかる気配はまだない。
TSUKUMO eX.は「特に厳しいのは、DDR5の64GB×2枚キットです。生成AIなどで大容量メモリを使いたい人には辛い状況ですね……」と苦しそうに話していた。
|
|
|
|
先週よりも深刻度が増したと言われているのはHDDだ。価格の上昇幅というより、入荷の不安定さが増大しているのを不安視する声が多く聞かれた。あるショップは「ワークステーション向けもコンシューマー向けも、大容量タイプが仕入れにくくなっています。記録装置全般にいえますが、AI側に取られてこちらに降りてこない感じになっていますね」とこぼす。
今後の不安材料としては、グラフィックスカードを挙げる声も複数あった。オリオスペックは「グラフィックスカードもメモリを使いますから、今回の動きと無関係ではいられません。既にGeForce RTX 5090はだいぶ入荷が厳しくなっていると聞きます」という。
引き続き、動向に注視していきたい。
●ギガバイトの新イメージキャラクターを刻印した白いマザーがデビュー
基幹パーツの新製品では、AMD B850チップセットを搭載したギガバイトのmicroATXマザーボード「B850M AORUS ELITE WIFI7 ICE-P」が売り出されている。価格は3万5000円弱だ。
|
|
|
|
パッケージとマザーボードに、同社の新しいイメージキャラクターである「神鷹凛」(かみたか・りん)のイラストを施しているのが特徴だ。数量限定モデルであり、ある種、新キャラのお披露目モデルともいえそうだ。
マザーボードとしては、12+2+2のデジタル電源フェーズを採用し、PCIe 5.0 x16対応スロットやPCIe 5.0対応のM.2 SSDスロットを備える。ネットワークは2.5GbEの有線LANとWi-Fi 7の無線LANをサポートしている。
ギガバイトのキャラクターとしては、22年前からギガバイ子ちゃんが宣伝素材などで使われてきた。ギガバイ子ちゃんは過去にも引退が不安視された時期もあるが、「今回はどうやら本当に卒業になって、世代交代するみたいです」(TSUKUMO eX.)という。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。