
料理男子がセ界の歴史を塗り替える! 阪神育成ドラフト2位の関西独立リーグ兵庫・山崎照英外野手(22)が18日、西宮市内で、支度金、年俸それぞれ300万円で仮契約を結んだ。
50メートル走5秒8の俊足を誇り、関西独立リーグで2年連続盗塁王の新スピードスター候補。セ・リーグ史上初となる育成出身の盗塁王へ「そこを目指してやっていきたい。やっぱ取りたいですね、そこは」と支配下登録を目指すモチベーションにする。
24年は40試合で74盗塁、25年は47試合で51盗塁。リーグ初の偉業達成を夢物語にさせない実績を関西独立リーグで積んだ。足が速いだけではない。「スタート切るのにも自信がないと切れないんで、メンタルの部分が一番大事に思ってます」。勝敗を左右する局面で、次の塁へのスタートを切る覚悟を身につけてきた。
特技も支えにする。九州文化学園(長崎)の食物調理科を卒業し、調理師免許を持つ。調理実習などを重ね「ご飯の栄養も考えて作れるようになりました」と、プロ野球選手としては珍しい高校生活を送った。トレーニング以外に、自前の料理でも体を作る。入寮までの期間や将来の退寮後、武器になる知識を学んだ。「自分の持ち味は足で、そこは絶対誰にも負けない気持ちで入ってきたので、そこは伸ばしながら、打撃も守備も誰よりも練習して伸ばしていきたいなって思います」と志は高い。盗塁王経験者の近本、中野の走攻守を見て学びながら、料理男子がセ界初の道を切り開いていく。(金額は推定)【堀まどか】
阪神筒井スカウト「足の速さはもちろんですが、速いだけで盗塁はできない。仕掛けていく勇気とか気持ちの強さは実際(試合などを)見にいって感じた部分なので、すごく魅力を感じています。(盗塁王の可能性は)これからの彼の成長次第で、十分それはあると思います」
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◆山崎照英(やまさき・しょうえい)2002年(平14)12月1日生まれ、長崎県出身。小学2年から港少年でソフトボールを始め、遊撃を守る。崎辺中では軟式野球部に所属。九州文化学園(長崎)では1年秋から背番号16でベンチ入り。甲子園出場なし。50メートル走5秒8。遠投100メートル。憧れの選手はソフトバンク周東佑京。調理師免許を持つ。外野手。174センチ、67キロ。右投げ左打ち。
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