【阪神】高寺望夢が1350万円増の2000万円　約3倍の昇給を喜ぶも「成績で見たら悔しい」

阪神高寺望夢内野手（23）が約3倍の昇給を勝ち取った。19日に契約更改交渉に臨み、今季の650万円から1350万円増となる年俸2000万円でサイン。アップ率208％は、阪神では今オフ最高となり「すごく評価していただきました」とほくほく顔だった。（金額は推定）

今季は3年ぶりに1軍出場を果たすと一気に飛躍。内外野を守れるユーティリティーぶりで67試合に出場した。5月13日DeNA戦（ハードオフ新潟）では9回2死から同点のプロ初アーチを放つなど、非凡な打撃センスを発揮した。

「1軍に1年間ほぼいられたんですけど、成績で見たら悔しい。来年頑張らなきゃいけないなと思いました」。打率2割3分1厘、2本塁打、7打点の成績には満足していない。「今年は6番とかを打たせてもらうことが多かったけど、得点圏であまり打てなかった。しっかりそういうところで打てるように、もっと来年は期待していますと言っていただきました」。球団は右の新外国人として、遊撃を守れるユーティリティーのパイレーツのカム・デバニー内野手（28）獲得に動いている。ライバルは多いが来季こそレギュラー定着への思いは強い。

進化を目指し、今オフは体作りに重点を置く。打力アップへ、体重は現在の80キロから5キロ増の85キロが目標だ。「もっと長打も増やしたいし、シンプルにしっかり筋力を上げれば足も速くなる」。オリックス横山、巨人笹原と上田西（長野）出身の3人での自主トレも予定している。「まず2月1日から一番目立てるようにこのオフ準備して、しっかり1軍で戦えるようにレベルアップしたい」。ウマ年生まれの来季年男が飛躍を期す。【磯綾乃】