容疑者は「寡黙で真面目」 自衛官25年、妻子と同居 赤坂女性刺傷

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2025年11月22日 19:20  毎日新聞

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大津陽一郎容疑者が勤務していた陸上自衛隊朝霞駐屯地の正門=東京都練馬区大泉学園町で2025年11月22日午後1時37分、朝比奈由佳撮影

 東京・赤坂のライブハウス前で女性が刺された殺人未遂事件で、陸上自衛隊2等陸曹の大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された。自衛官として勤続25年。周囲からは「寡黙で真面目」という印象でみられていた。


 大津容疑者は陸自朝霞駐屯地の第1施設大隊に長く所属し、勤務先に近い東京都練馬区の一戸建てで家族と暮らしていた。


 近隣住民や不動産登記によると、自宅を購入したのは6年前。その頃に引っ越してきて、妻と高校生以下の子ども3人と同居していた。近所の80代女性は「自転車で出かける姿を見かけていた」、別の知人は「体力づくりなのか、休みの日に2時間ほどランニングをしていた」と話す。


 知人によれば、寡黙で仕事熱心といい「勤務前日は酒も飲まない真面目な人」という印象だった。近くの男性(58)は「物静かだけど人当たりのいい優しい父親。子どものいる明るい家庭の人なので、事件と結びつかない」と驚いた様子だった。


 陸自によると、2000年3月に入隊し、一貫して災害現場で重機を使った道路修繕などを担う施設大隊に配属されてきた。ほとんどが朝霞駐屯地での勤務で、青森県八戸市で6年間働いた後の24年3月からは再び第1施設大隊に所属。油圧ショベルなど資機材の管理を担当していた。


 これまでに勤務態度に問題はなく、事件翌日からも通常通り勤務していたという。第1施設大隊長の安保直之2等陸佐は「警察の捜査に全面的に協力する」とのコメントを出した。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅、松浦吉剛】



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