【ラグビー】“サヨナラＰＧ”の李承信「心も体も痛かった」欧州遠征ラストで逆転勝ちに喜び

＜ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2025：日本25−23ジョージア＞◇22日◇ジョージア・トビリシ

世界ランク13位の日本代表が、同11位のジョージアに逆転勝ちした。“サヨナラPG”を決めた李承信（24＝神戸）は「今季最後のゲームで勝ててよかった」とほっとした。

前週のウェールズ戦は、ラストプレーでPGを決められて23−24で逆転負け。この日は、1点ビハインドから後半41分に自身がPGを決めて、2点差で逆転した。

前戦はキックが外れる場面もあり、司令塔は「先週は悔しい結果で終わってしまった。自分の技術と言うより、メンタルが影響した。決めないといけないと思って、力んでしまっていた」と反省。1週間後に修正し、ブーイングの中でもルーティンに集中。「前半から当たりがよくて、思ったような弾道で飛んでいた」と振り返り、最後も「弾道だけを考えて」と全7本のキックを成功させて、勝利に導いた。

今秋のテストマッチは4連敗しており、苦しい時間が続いた。「欧州で結果が出ず、勝利を手放してしまった試合もあった。心が痛いし、体も痛かった」と口にする。それでも「日本ラグビーにとって大事」と覚悟を決めて臨んだ一戦で勝利を収めた。

W杯抽選会を12月3日に控える中、有利な組み分けとなる世界ランク12位以内に入る見通しとなった。25年は5勝6敗で、活動を終えた。

◆今季の日本代表テストマッチ（5勝6敗）

7月5日　24○19ウェールズ（ミクスタ）

7月12日　22●31ウェールズ（ノエスタ）

8月30日　57○15カナダ（ユアスタ）

9月6日　47○21米国（サクラメント）

9月14日　62○24トンガ（デンバー）

9月20日　27●33フィジー（ソルトレークシティー）

10月25日　15●19オーストラリア（国立）

11月1日　7●61南アフリカ（ロンドン）

11月8日　10●41アイルランド（ダブリン）

11月15日　23●24ウェールズ（カーディフ）

11月22日　25○23ジョージア（トビリシ）