低コスト、短期売買向け…使い勝手のよさで選びたい「信用取引」に力を入れる証券会社5つ

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2025年11月23日 08:10  マイナビニュース

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投資にある程度慣れたら、一度はチャレンジしたくなる「信用取引」。とはいえ、どの証券会社を選べば安心して取引できるのか迷ってしまう人も多いはずです。そこで本稿では、信用取引に力を入れている証券会社を5つピックアップ。信用取引の重視度や向いている人、他社との差別化ポイントなどをわかりやすくまとめました。


信用取引とは? メリットとデメリット



信用取引とは、現金や株式等を担保として預け、証券会社からお金を借りて株式を購入したり、株式を借りてそれを売ったりする取引です。借りたお金や株式は一定期間内に返さなければならず、期限を越えて取引を行うことはできません。



また、信用取引では、預けた担保の約3.3倍まで売買できます。このように、担保以上の取引ができることを”てこの原理”にたとえて「レバレッジ」(てこ効果)と呼んでいます。



信用取引には、以下のようなメリット、デメリットがあります。

<メリット>



・手持ち資金が少なくても大きな取引ができる



現物取引(現金で株式を売買する通常の取引)と異なり、信用取引ならレバレッジがかけられるため、手持ち資金が少なくても、株価の高い銘柄や多くの株式を取引できます。



・空売りができる



一般的な現物取引では、株価が安いときに買って高いときに売ることで利益を出します。しかし、信用取引では、”売り”から取引を始める「空売り」ができますので、株価の下落局面では、先に売った銘柄を後から安く買い戻すことでも利益が得られます。



・同じ銘柄を1日何度も売買できる



現物取引の場合、同じ日に同じ資金で同一銘柄の売買を繰り返せません。一方、信用取引は現物株の受け渡しをせず、売りと買いの差額分の金銭を授受するだけの取引であるため、同じ日に同一銘柄を何度でも売買できます。

<デメリット>



・手持ち資金以上の損失を被る可能性がある



信用取引では、証券会社に預ける担保の約3.3倍まで取引できますが、大きな利益が得られる反面、手持ち資金以上に大きな損失を被る可能性もあります。



・追証が発生する可能性がある



相場が変動し、担保で預けた株式や信用取引で購入した株式が値下がりすると、損失が大きくなります。その結果、最低委託保証金維持率(信用取引を維持するために必要な委託保証金の割合)を下回ると、追加の保証金である「追証(おいしょう)」を入れなければなりません。



その他、現物取引ではかからない金利や貸株料、品貸料などのコストがかかる点もデメリットの1つです。

信用取引に挑戦するならこの5社をチェック



信用取引は、現物取引とはルールも仕組みも大きく異なります。だからこそ、挑戦するなら信用取引に力を入れている証券会社を選びたいもの。ここでは、信用取引に強い証券会社を5つ厳選し、信用取引の重視度や差別化ポイントなど、4つの点をそれぞれまとめました。

1.SBIネオトレード証券 - 信用取引に特化した投資経験者向け



・信用取引の重視度: 非常に高い

・主な注力ポイント: 「信用取引に特化」と公式にうたっており、制度信用金利・手数料を業界最低水準に設定している。

・向いている人: 投資経験者や信用取引利用者

・差別化ポイント: 信用取引中心の設計。現物など他商品比率を抑え、信用取引の「コスト優位+ツールスピード」で勝負している。

2.DMM.com証券 - デイトレ&短期売買向けで低コストが魅力



・信用取引の重視度: 高い

・主な注力ポイント: 信用取引のコスト(手数料・金利・貸株料)の低さを訴求している。

・向いている人: デイトレ・短期売買志向の人

・差別化ポイント: 「国内株式トレードに特化」という切り口で、信用取引を含む短期取引に強みをもつ。

3.松井証券 - 「 一日信用取引」が絶大な支持を得る老舗証券



・信用取引の重視度: 高い

・主な注力ポイント: 「一日信用取引(当日返済型)」を前面に出し、デイトレード向け仕様を強化している。

・向いている人: 短期 / アクティブトレーダー

・差別化ポイント: 建玉当日返済型に力を入れ、ツールスピードも重視。信用取引を「短期集中」領域としている。

4.楽天証券 - 初心者にも使いやすく手軽に始められる



・信用取引の重視度: 中〜高

・主な注力ポイント: 「いちにち信用」を打ち出し、信用取引の初心者からデイトレまで幅広く囲い込む。手数料・金利無料プランも。

・向いている人: 初心者〜中級者、ポイント重視の人、日常投資層

・差別化ポイント: 「ポイント連動」「手軽に信用取引」など初心者寄りの設計。

5.SBI証券 - 総合力とコストで選ばれるネット証券最大手



・信用取引の重視度: 高い

・主な注力ポイント: 信用取引手数料優遇・金利優遇等、信用取引コストの低減施策がある。

・向いている人: 初心者から経験者まで、幅広い投資家層

・差別化ポイント: ネット証券最大手として信用取引を含む総合力で差別化している。信用特化ではないが、十分強みがある。



コストを重視したいならSBIネオトレード証券やDMM.com証券、短期取引ならDMM.com証券や松井証券、初心者や手軽さ重視なら楽天証券、総合力で選ぶならSBI証券がおすすめです。まずは優先したい条件を明確にし、自分に合う証券会社を選びましょう。



武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら(武藤貴子)

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