
ビッグな夢をかなえてテルえもん! 阪神のファン感謝デーが23日、甲子園で行われた。40本塁打、102打点で2冠王の佐藤輝明内野手(26)も大活躍。企画ではジャンピングエルボータッチを一緒にしたい少女の夢をかなえ、来季のパフォーマンス継続または“新技”開発の可能性もチラつかせた。レジェンドOBとの試合では藤川球児監督(45)との夢対決で大盛り上がり。さらなる大きな夢への期待が膨らむ1日となった。
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スカッと晴れわたった青空の下、甲子園に笑顔があふれた。オフの主役も佐藤輝だ。恒例企画「あなたの夢かなえます」では、小学4年の少女から一緒にホームランパフォーマンスをしたいと要望された。
女の子を塁上に置いて、佐藤輝は左打席でエアスイング。実況が「ホームラン」と認定し、夢のダイヤモンド1周が始まった。少女はまず森下とタッチ。続いて、佐藤輝は息を合わせて大きくジャンプ! 完璧なタイミングで小さな肘にしっかり肘を合わせた。今年、森下と一緒に行ってきたエルボータッチは「何かしたいね」と2人で開幕前に決めた。またたく間に認知され、大人気に。ホームベース付近で、ベンチ前で、何度も繰り出してファンを熱狂させた。史上最速Vを果たした強さを象徴するパフォーマンスだった。
「小さい子の夢を少しでもかなえることができて、うれしいです。喜んでもらえたので、すごい良かったのかなと思います。(来年は)まあ、どうなるかは分からないですけどね。また、そういうのは見てもらえたらと思います」。パフォーマンス継続、または新技の披露もにおわせた。
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応援は佐藤輝のビタミン剤。子どもたちに夢を見せたい強い思いも日ごろから公言している。秋の祭典イベントを締める、豪華OBチームとの試合でも役者ぶりを見せた。最後の最後に打順無視の特別ルールで打席に送られた。そこに合わせて、藤川監督がマウンドに向かう極上のサプライズが用意されていた。
時空を超えた投打のヒーローの夢対決。打てる球をきっちり見定めて、5球目を右前に運んだ。まさかの展開に「ちょっと、どうすればいいのかって感じでしたね」と照れ笑い。後から監督に「ホームラン打てよ」と、おしかりを受けたことを楽しそうに明かした。
優勝パレードに続いて連日、ファンの声援を直接受けた。何度も飛んだありがとうの声と「来年も頼むぞ」の激励は胸に刻んだ。たくわえた口ひげがオフモードを感じさせるが、来季に向けてすでに本格的にトレーニングを再開している。来年、もっとファンを喜ばせるための準備を進める。【柏原誠】
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