【阪神】才木浩人“将棋トレ”で2年連続タイトル取り「脳みそ動かしたい時にいろいろやって」

阪神才木浩人投手（27）が“将棋トレ”で2年連続タイトル取りを目指す。同投手は23日、甲子園球場で日本将棋連盟からアマ初段免状が贈呈された。昨年の甲子園100周年記念イベントで谷川浩司17世名人（63）から免状の推薦を受けたのがきっかけ。同連盟の大石直嗣七段から授与されると「大変光栄に思います。これから野球も将棋連盟と一緒に盛り上げて行けたら」と喜んだ。

今季は村上とのダブルエースで2年ぶりのリーグVをけん引。24試合に登板し、12勝6敗、防御率1・55で、初タイトルの最優秀防御率を手にした。ただ、本人は「（今季の）内容は走者を出してなんとか抑えてってピッチングが多かった」と納得はしていない。

詰めが甘かった投球内容を改善するためにも、得意の将棋を生かす。「（詰め将棋で）パッとひらめいた時はめっちゃ気持ちいい。脳トレじゃないけど脳みそ動かしたい時にいろいろやって」。将棋トレで脳を活性化して2年連続タイトルにもつなげる。

和紙に筆で書かれた将棋の初段免状には将棋界のレジェンドが署名。史上初の将棋全8冠独占の偉業を達成した藤井聡太6冠（23）をはじめ、過去5冠の谷川17世名人、97年当時の全7冠達成した羽生善治九段（55）3人の手書きでの署名がずらり。「名だたる方の名前のをいただけたので、すごくありがたいですね。（免状は）めっちゃかっこいい。（飾る）額を買います」。フィールドこそ違うが、棋界のタイトルホルダーたちのオーラを来季への刺激に変えていた。【伊東大介】

○…阪神才木の最優秀防御率賞を記念したグラブが23日から、球団公式オンラインショップ「T−SHOP」で発売される。実際に使用するグラブモデルで、背番号にちなんで35個限定。すべてにシリアルナンバーが刻印され「35／35」は才木自身に贈られる。直筆サイン入りで、クリアケース付き。価格は20万円（税込み）