若者も注意!寒さで急増する“3大ぎっくり” 予防のカギは「寒冷順化」と「つま先立ち」【Nスタ解説】

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2025年11月25日 20:28  TBS NEWS DIG

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日常生活の何気ない行動の中に腰や膝など、急激な痛みが出る“ぎっくり”が潜んでいます。

【画像を見る】「階段を下りる」時の“ぎっくり膝”の対策は?

若者も注意!?急な冷え込みで「ぎっくり膝」に…

井上貴博キャスター:
冬になると“ぎっくり”が怖い人もいるかと思います。

“3大ぎっくり”とは、▼ぎっくり腰、▼ぎっくり背中、そして、この時期に注意が必要なのが▼ぎっくり膝です。

平井整形外科クリニックの平井志馬副院長によりますと、「ぎっくり膝」とは急な冷え込みで、血管が多い膝の筋肉が硬まってしまいます。そのうえで、急な動きなどをきっかけに膝に激痛が走る症状をいうそうです。

女性は男性より筋肉が少ないため、若年〜中年の女性がなりやすいそうです。

また、“ぎっくり膝”になる人が多いのは朝です。朝は体が温まっていないからなりやすい、と想像がつくかと思います。

平井副院長は、ベッドから下りる時など「朝のぎっくり膝に注意」が必要だといいます。対策法として、“仰向けで膝を曲げ伸ばし”することを挙げていました。血流を良くしてあげることで体が温まるので、対策の1つになるそうです。

ぎっくり予防には「寒冷順化」が重要!医師が紹介する簡単な運動

井上キャスター:
“3大ぎっくり”の予防方法について、愛知医科大学病院の佐藤純医師に聞きました。
「急な寒さで寒冷順化ができていないと、体に急な痛みが出る」とのことです。

夏になると、「暑さに慣れていきましょう」という暑熱順化の話がありましたが、今度は「寒さに慣れていきましょう」という寒冷順化です。

近頃の季節は四季ではなく二季になったと言われるほど、急に寒くなります。そのため体も驚いているので、徐々に寒さに慣れていきましょうという「寒冷順化」が大変重要だということです。

そのためには、無理をせずにですが、外に出てみる、体を慣らしてみるのが良いとのこと。その際、重要になるのが、体温調節をする血管が多い箇所である「足首・手元・首」の保温だそうです。

また、“3大ぎっくり”の対策として、佐藤医師は「つま先立ち」を紹介しています。

両足でつま先立ちをして、ゆっくりかかとを下ろす(無理のない範囲で行う)。朝昼晩10回繰り返すという簡単な運動です。

「顔を洗うとき」「階段を下りるとき」日常に潜む“ぎっくり”の危険

井上キャスター:
朝、洗面台で顔を洗う体勢を意識されていますでしょうか。これは年齢問わず、結構リスクがあるかと思います。

平井副院長によりますと、膝が伸びている状態だと腰に圧がかかるので、正しいのは軽く膝を曲げてあげると良いとのことです。

また、実は日常のぎっくりにも注意とのことで、階段を下りる際、意識したことはありますか。

膝が伸びていると重心が高くなります。また、かかとから強く着地をするため、膝に衝撃がいくことになり、良くないとのことです。正しいのは膝を曲げ、重心を低くする。また、つま先から優しく着地する。

他に“ぎっくり腰”にならないためには、▼靴下は座ってはく、▼重い荷物はしゃがんで持ち上げる。このような積み重ねで、“3大ぎっくり”の危険から回避できるとのことです。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
仮にぎっくりになったら、医者に駆け込むしかないのでしょうか。冷やしたり、逆に温めたり、自分でできることはないのでしょうか。

井上キャスター:
ケースバイケースで温めるときと冷やすときは変わるみたいなので、その時は医者や行きつけマッサージ店などに相談してみると良いかと思います。

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〈プロフィール〉
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など

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  • 説明が全然出来ないんだけど脇腹とか背中が表面がズレたみたいになる時がある。あれがギックリ背中なんかな
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