
西武は25日、DeNAからFA宣言していた桑原将志外野手(32)と契約合意したと発表した。西武では10年ぶり4人目となるFA戦線での補強。広池浩司球団本部長(52)は「本当にうれしく思っていると同時に、来年強くなるための頼もしい選手に入団してもらえることが非常に楽しみです」と話した。
桑原が主戦場とする中堅は今季、西武では26歳の西川が台頭。渡部聖、長谷川の活躍や、すでに新外国人選手で林安可外野手(28)も台湾・統一から獲得。その上で桑原にアタックした背景を、広池本部長は「実績のある選手が入ることでさらにみんなの成長を促したい。高い壁を越えないと試合に出られない、というのも必要な時期に来たのかなと。強くなるスピードを上げたいというのが今回の獲得の狙いです」と説明した。交渉内で桑原とは左翼、右翼での出場可能性も話題になったという。
同本部長は「あのガッツあるプレー、勝利に対する執念をいつも表現してくれるというところが我々にとっては必要な選手だと思いました」とも添えた。再建期のチームにあって、リーダー格不在は課題の1つ。今秋の入団テストでも、強烈なリーダーシップを持つ受験者が球団幹部に強くインプットされたという。桑原は人的補償の可能性があるBランクの選手。素質豊かな若手が増えてきた西武は、それでもガッツマン獲得に動いた。広池本部長は「3年連続Bクラス。動かないといけない状態」と繰り返した。【金子真仁】
◆桑原将志(くわはら・まさゆき)1993年(平5)7月21日、大阪府生まれ。福知山成美から11年4位で横浜入団。16年からレギュラーに定着し、17年全試合出場。18年7月20日阪神戦でサイクル安打。24年日本シリーズでは5試合連続打点を記録して日本一に貢献し、シリーズMVP。ゴールデングラブ賞2度(17、23年)。24年プレミア12日本代表。今季推定年俸1億2000万円。174センチ、80キロ。右投げ右打ち。
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