映画「国宝」の大ヒットで“歌舞伎ファン”が増加…魅力と奥深さを味わえる“名著”を紹介

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2025年11月25日 21:00  TOKYO FM +

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映画「国宝」の大ヒットで“歌舞伎ファン”が増加…魅力と奥深さを味わえる“名著”を紹介
“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」(毎週土曜7:25〜7:30)。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。11月22日(土)の放送は、1999年に発売されたエッセイスト・関容子さんの名著「芸づくし忠臣蔵」を紹介しました。


「芸づくし忠臣蔵」



佐原:今年6月に全国公開され、記録的な大ヒットとなった映画「国宝」。今、この映画をきっかけに、若い世代を含め新たな歌舞伎ファンが増えています。そこで今回は、歌舞伎の魅力と奥深さを味わえる格好の1冊を紹介します。

◆劇の楽しみを何倍にも深めてくれる副読本

現在、多くの方が「歌舞伎」という伝統芸能に関心を寄せています。さらに深く歌舞伎を知り、楽しむための一冊が、演劇界で知らない人はいないエッセイスト・関容子氏が10年以上かけて執筆した「芸づくし忠臣蔵」です。

歌舞伎の名作「仮名手本忠臣蔵」を題材に、古今の名優が明かす芸談と抱腹絶倒のエピソードを綴った傑作で、読売文学賞と芸術選奨文部大臣賞をダブル受賞しました。今年3月、歌舞伎座で「仮名手本忠臣蔵」が通し上演された際には、多くの役者の楽屋にこの本が置かれていたそうで、特に30代の若手の現役歌舞伎役者たちが、楽屋で読んで参考にされていたそうです。

この作品が他の歌舞伎本と決定的に違う点は、主役や花形役者だけでなく、いわゆる脇役や裏方の声にも丁寧に耳を傾けて取材をしている点です。長年にわたって、歌舞伎界と深い信頼関係を築いてきた関さんだからこそ実現できたことであり、舞台裏のエピソードまで知ることができます。既に歌舞伎を愛している方にとっては、観劇の楽しみを何倍にも深めてくれる副読本として。歌舞伎役者を目指す方にとっては、先人の芸を学ぶバイブルとして最適な1冊です。

そして現在、入手困難となったこの傑作を復刊させるため、春陽堂書店がクラウドファンディングによる支援のもと刊行を予定しています。また、クラウドファンディングのリターンとして、初代 松本白鸚(まつもと・はくおう)の妻・藤間正子(ふじま・せいこ)さんが語った聞書き小冊子「おもちゃの三味線」を非売品として用意しているとのこと。一般には出回らない貴重な1冊です。詳しい内容はWebサイトをご覧ください。

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<番組概要>
番組名:ビズスタ THE REAL WELLNESS
パーソナリティ:佐原雅之(ビズスタ編集長)
放送日時:毎週土曜7:25〜7:30

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