
スタジオジブリの宮崎駿監督による人気アニメーション映画が、スーパー歌舞伎「もののけ姫」として26年7〜8月に東京・新橋演舞場で上演されることが26日、分かった。
壮大な自然と人間の暮らしを描いた作品で、呪いをかけられた少年アシタカを市川團子(20)、山犬に育てられた少女サンを中村壱太郎(35)が演じる。
映画は97年に公開され、興収200億円を超え、当時の日本映画の興収記録を塗り替える大ヒットとなった。スペクタクルな演出などが特徴のスーパー歌舞伎は、團子の祖父の故市川猿翁さんが立ち上げた。86年の「ヤマトタケル」から始まり、「もののけ姫」上演の26年で40周年を迎える。
團子は「祖父(=市川猿翁さん)が亡くなった連絡を受け聴いた曲が『もののけ姫』の『アシタカせっ記』でした。悲しみの中で『希望』をもらったことを今でも鮮明に覚えています。このお話をいただく前のことで、運命的なものを感じてなりません」と話している。
さらに團子は「スーパー歌舞伎は、祖父が歌舞伎の未来を見据え、今に生きるみずみずしくエネルギーに満ちた歌舞伎を目指しつくられたものです。その観点からも『もののけ姫』をスーパー歌舞伎で上演することは、とても意義があることだと感じています。歌舞伎ファンの方にはもちろん、ジブリファンの方にも納得していただき、何よりも皆さまに楽しんでもらえる作品になるよう、私も曇りなき眼で『もののけ姫』に挑みたいと思います」と決意を語っている。
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壱太郎は「スーパー歌舞伎『もののけ姫』が来年上演されること、今からとても緊張と興奮を強く感じております」とし、自身の小学時代に公開された同作については「あらためて大人になってから作品を見て、なぜかとても歌舞伎的な決めぜりふの印象の残り方があると感じた思い出があります。そしてとてもすてきな久石譲さんの音楽。壮大で、誰もが知る作品を『スーパー歌舞伎でやってよかった!』と思える、未来につながる作品の幕開けにしたいと思います!」と意気込んでいる。
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