AI時代の逆転現象? オフィス職の7割がブルーカラー転向も「あり」 そのワケは

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2025年11月27日 07:20  ITmedia ビジネスオンライン

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オフィス職・現場職1000人調査(写真AC)

 AIの進化が職業観に変化をもたらしている――。採用・キャリア支援サービスなどを手掛けるX Mile(東京都新宿区)の調査によると、ホワイトカラーと呼ばれる「オフィス職」の約7割が「条件次第で現場職(ブルーカラー)に転向してもよい」と回答した。その理由とは?


【画像】現場職に転向してもよいと思う条件


●7割が条件次第で「ブルーカラー転向」もあり そのワケは?


 オフィス職に、現場職に転向してもよいと思う条件を尋ねた。その結果、最も多いのは「休日や勤務時間が改善されるなら」となり、約37%に上った。「年収が大きく上がるなら」(約36%)、「将来的にキャリアの選択肢が広がるなら」(約16%)と続いた。


 「絶対に変えたくない」とした人は約29%にとどまり、条件次第で現場職への転向が視野に入る人が7割を占める結果となった。


 自分の業務が「AIで代替される」と認識している度合いが高い人ほど、現場職を「条件次第で可」とする割合が高かった。AIによる仕事代替への不安が強いほど、現場職を選択肢の一つとして捉える傾向が高まると考えられる。


●現場職・オフィス職に聞く、業務のAI代替リスク


 現場職に、自身の業務のAI代替リスクについて尋ねた。その結果、「ほぼ代替されない」)とした人が53%で最も多い結果となった。一方で、オフィス職では「半分程度代替される」とした人が約30%で最も多かった。


 オフィス職では「いずれAIに代替される」という考えが広がっているのに対し、現場職では「ほぼされない」とする人が多数派となり、自分の業務に対するAIリスクの受け止め方に大きな差があることが明らかになった。


●現場職・オフィス職に聞く、仕事に対する不満


 仕事に対する不満について、現場職では「給与・待遇が低い」が最多となった。その他、「職場環境が悪い」「体力的にきつい」が上位となった。


 オフィス職では「特に不満はない」が最多となった。次いで、「給与・待遇が低い」「人間関係にストレスがある」「精神的ストレスが大きい」が続き、メンタル面の要素が目立つ結果となった。


 将来のキャリアに対する不安について、現場職では「年収が上がらない」が最も多い結果に。その他「体力的についていけない」が上位となった。


 オフィス職においても「年収が上がらない」が最多となった。以降は「AIに仕事を奪われる」「景気悪化で仕事がなくなる」「新しい技術についていけない」が上位にランクインした。


 現場職の魅力については「社会や生活を支える重要な仕事だから」が最も多く、約3割を占めた。「自分の経験・得意分野を生かせそうだから」「休日・勤務時間などの条件が良さそうだから」「働き方が自分に合う」と続いた。


 調査は8月13〜22日にインターネットで実施。全国20代以上のビジネスパーソン1000人(現場職500人、オフィス職500人)から回答を得た。



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