ハットトリックを達成したヴィティーニャ [写真]=Getty Images チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節が26日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)とトッテナム・ホットスパー(イングランド)が対戦した。
ここまで4試合を消化したリーグフェーズで3勝1敗を記録し、勝ち点「9」を積み上げているPSG。開幕から3連勝を達成した昨季のCL王者だったが、前節はバイエルンを相手に初黒星を喫し、今節は2試合ぶりの勝利を狙う。対するは、ここまで2勝2分と無敗を維持するトッテナム・ホットスパー。両国を代表する強豪クラブが『パルク・デ・プランス』で激突した。
試合は35分にトッテナム・ホットスパーがスコアを動かす。敵陣内でのポゼッションから左サイドのジェド・スペンスにボールが渡り、縦に抜けるルーカス・ベリヴァルへとスルーパスを配球。内側のスペースを駆け上がるアーチー・グレイに繋ぐと、ポケットから左足でクロスを蹴り入れる。ファーで待つランダル・コロ・ムアニが頭で折り返し、最後はリチャーリソンが頭でフィニッシュ。アウェイチームが先制した。
一方のPSGも、前半終了間際にゲームを振り出しへと戻す。45分に左サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたフヴィチャ・クヴァラツヘリアが素早いリスタートを選択。ボールを受けたクエンティン・ンジャントゥがボックス正面のヴィティーニャに横パスを出すと、体を開きながらダイレクトで右足を振り抜く。豪快な一撃はクロスバーを弾いてネットを揺らし、PSGが同点に追いついた。
そんななか、後半開始早々の50分に再びトッテナム・ホットスパーが先行する。左サイドでコーナーキックを得ると、ペドロ・ポロが右足でインスイングのクロスを供給。大外のリチャーリソンが頭で折り返し、グレイが右足で合わせる。ボールは一度ライン上のウィリアム・パチョにクリアされたものの、跳ね返りをコロ・ムアニがボレーシュート。マルキーニョスに当たってゴールへ吸い込まれ、トッテナム・ホットスパーがリードを奪い直した。
しかし3分後、またもPSGが同点弾を挙げる。相手陣内でパスを繋ぎながらトッテナム・ホットスパーを左右に揺さぶり、左サイドでボールを受けたクヴァラツヘリアが縦に抜けたファビアン・ルイスへと流す。ペナルティエリア左角でクヴァラツヘリアが受け直すと、右脇でサポートしたヴィティーニャに展開。細かいタッチから左足で鮮やかなコントロールショットを決め切り、ホームチームが再度追いついた。
さらに59分、自陣でビルドアップを試みるトッテナム・ホットスパーにPSGが前線からプレス。リュカ・エルナンデスが激しいタックルでボールを刈り取ると、ジョアン・ネヴィスが“技あり”のヒールパスでボックス内にラストパスを送る。最後はF・ルイスが冷静に流し込み、ついにPSGが逆転に成功した。攻勢を強めるPSGは、65分にコーナーキックからパチョが追加点をマーク。貴重な得点でトッテナム・ホットスパーを突き放した。
その後は互いに1点ずつを奪い合い、試合は5−3で終了。地力を見せつけたPSGが勝利を収めた。次節、PSGは来月10日にアウェイでアスレティック・ビルバオ(スペイン)と対戦。トッテナム・ホットスパーはその前日にホームでスラヴィア・プラハ(チェコ)と対戦する。
【スコア】
PSG 5−3 トッテナム・ホットスパー
【得点者】
0−1 35分 リチャーリソン(トッテナム・ホットスパー)
1−1 45分 ヴィティーニャ(PSG)
1−2 50分 ランダル・コロ・ムアニ(トッテナム・ホットスパー)
2−2 53分 ヴィティーニャ(PSG)
3−2 59分 ファビアン・ルイス(PSG)
4−2 65分 ウィリアム・パチョ(PSG)
4−3 72分 ランダル・コロ・ムアニ(トッテナム・ホットスパー)
5−3 75分 ヴィティーニャ(PK/PSG)