
ソフトウェア開発を手掛けるDDR(東京都港区)は11月26日、スマートフォンで調停を完結できるオンラインサービス「wakai」を公開した。弁護士などの専門家が関与し、離婚時の養育費や親権、財産分与などの取り決めをオンラインで行える仕組みで、調停調書の作成にも対応する。
【画像】スマホで離婚が完結? wakaiはどんなサービスなのか(計3枚)
第一弾として、離婚を巡るトラブルに特化した「wakai for 離婚」の提供を開始。家庭裁判所への出頭や郵送でのやりとりを必要とせず、申し立てはスマートフォンから入力できる。呼び出し通知や面談もオンラインで行う。
従来、離婚調停には平均で約7.6カ月かかるとされるが、wakaiでは最短1カ月での調停成立が可能とうたう。相手方と直接顔を合わせずに手続きを進められることから、DVやモラルハラスメントなどが関わるケースでも、精神的なストレスの軽減が期待されるとしている。
DDRは、離婚後の養育費支払いが実際に行われている割合が約3割にとどまっている現状などを踏まえ、「誰もがスマホ一つで安心して司法にアクセスできる環境を目指す」としている。
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離婚調停をオンラインで行える制度は、3月から正式に施行された。これにより、「相手方と同じ空間にいると安心して話ができない」「遠方に住んでいる」など、家庭裁判所が相当と認める事情がある場合には、Web会議を利用しての調停手続きが認められている。
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