陳列棚に並ぶ米食品大手ザ・キャンベルズ・カンパニーの缶入りスープ=2024年9月、マサチューセッツ州ウーバン(EPA時事) 【ニューヨーク時事】日本など約120カ国で缶入りスープを販売する米国のザ・キャンベルズ・カンパニーは26日、同社製品を批判し、人種差別的な発言をしたとされる幹部が退職したと発表した。事実上の解雇とみられる。米メディアによると、幹部は同社製品を「貧困者向け」だと主張したという。
キャンベルは、発言は容認できないと表明。幹部は情報技術担当を務めていたという。
同僚だった元従業員が問題発言を録音し、その内容が明らかになっていた。元従業員は、幹部がインド人の同僚を「愚か者」と侮辱していたとも指摘している。
幹部はキャンベルのスープに言及し、「3Dプリンターで作られた鶏肉」は食べたくないなどと主張。これに対し同社は、培養された鶏肉や「人工肉」などは使っていないと否定した。