
1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2025年5月に話題になった、“宝石鑑定士が絶対に買わないサファイア”を解説する動画を紹介します。
投稿者は元5大ジュエラー勤務で、現在は宝石鑑定士(GIA/AIGS)として東京都港区にある「サチ・ジョイエッリ」を母とともに経営しているNanaさん。運営しているYouTubeチャンネル「宝石鑑定士Nana from Sachi Gioielli」では、プロの目線から宝石やジュエリーに関する情報を発信しています。
この動画では、ジュエリーのプロである宝石鑑定士が絶対に買わないサファイアを紹介。まず1つ目は「暗い色」の石。サファイアは色の薄いものから濃いものまでバリエーション豊かに存在しているそうですが、今回例として用意したのは暗い色のサファイア。撮影時は上から光が当たっていますが、明るく輝くことがなく、鮮やかな青が出ていません。
2つ目はテリがないサファイア。キラキラしてはいるものの石の内側から輝くようなテリがなく、表面だけに光が反射しているだけ。言われてみれば、たしかに奥行きが感じられません。今回の例のようにせっかくダイヤで豪華に取り巻いて仕立てていても、華やかさに欠ける印象となり残念な見た目になってしまうそうです。
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3つ目はウィンドウがあるサファイアです。ウィンドウとは、カットの悪さから石の真ん中が透けてしまっている状態のこと。下にかざした指が完全に透けて見えてしまっているサファイアは要注意。青色と抜けた部分でコントラストができてしまうため、宝石の状態としては良くないそうです。
4つ目は偽物です。これは言わずもがな! と思うかもしれませんが、サファイアの偽物は市場に多く出回っているそうで、知識がないとだまされてしまうことも。Nanaさんが例として見せてくれたのは、線の入り方が不自然な偽物のスターサファイアでした。お店で「本物です」と言われてしまったら、素人が見分けるのは至難の技。間違いなく信じてしまいそう……。
Nanaさんは最後に「1つとして同じ石が存在しないのが天然石の魅力です」「ですが知識がないと判断すべきグレードが分からずお買い物を失敗してしまうことも 宝石は高額だからこそ知識があるジュエラーから安心して購入してください」と伝えました。
この、宝石鑑定士から見て買わないほうがいいサファイアの解説には「分かりやすいです!」という声が寄せられていました。NanaさんはYouTubeの他にもInstagram(@sachi_gioielli)からもジュエリーに関する情報を発信しています。宝石の購入を考えている人はのぞいてみるとよさそうです。
動画提供:YouTubeチャンネル「宝石鑑定士Nana from Sachi Gioielli」(@Nana_Jewelry)
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