
<NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD>◇26日◇グランドプリンスホテル新高輪
セ界のMVPが世界のMVPと共闘だ! 今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が26日に都内で開催され、阪神佐藤輝明内野手(26)がセ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に輝いた。球団生え抜き野手では2リーグ制後初の栄誉だ。会見では、来春のWBC参加を表明したドジャース大谷翔平投手(31)との共闘を熱望。前回大会MVPで今季も含めて4度MLBのMVPを獲得した大谷との日米MVP競演で、侍ジャパンの連続セ界一に貢献する意気込みだ。
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黒のタキシードに蝶ネクタイ。ひげを伸ばして“ちょい悪風”に変身した佐藤輝は、何度も支えてくれた人たちへの「ありがとう」を口にした。得票は両リーグ唯一の1000点超えの1308点。MVPの初受賞が発表されると大きな拍手が起こり、スピーチでは家族への感謝を伝えた。
「去年亡くなった祖父に感謝を伝えたいです。小さい頃、宮城の家に行くたびに2人で野球を楽しんだ思い出があります。原点となっています。今日の姿を見せたかったのが本音ですが天国で見守ってくれているんじゃないかと思います」
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40本塁打&102打点の2冠で、リーグ優勝に大きく貢献。球団生え抜き野手では初となるMVP獲得に、「本当にいい1年になった。その年の最高の2人が選ばれる賞なのですごく名誉あること」と喜んだ。ベストナイン、ゴールデングラブ賞、JERAセ・リーグAWARD年間大賞、球団が社会貢献活動などに取り組んだ選手を表彰する「若林忠志賞」にも選ばれ、MVPも加えると“7冠”の表彰ラッシュだ。
大きな夢が待つ。以前から出場への意欲を示してきた来年3月のWBCだ。ドジャース大谷が24日(日本時間25日)に参加表明した。大谷は優勝した前回大会MVPで今季も含めてメジャー通算4度MVPに輝いており、佐藤輝も選出されれば日米のMVPが侍ジャパンで共闘することになる。「間違いなく世界一のバッター。目の前で見てみたいですし、何か聞けるチャンスがあったら聞いてみたい」と胸を躍らせた。
23年の前回大会前には日本代表の大谷と強化試合で対戦し、片膝をついての1発など2本塁打を目の当たりにした。自身も4打数無安打に終わったが成長を重ね、今春のド軍とのプレシーズンマッチではスネルから3ランを放って快勝を導き、勢いそのままチームをセ界一に導いた。来春の侍ジャパンの候補に挙がるが「僕は頑張らないと話にならない。日の丸を背負ってWBCを戦うのは名誉あること。選ばれたいし準備したい」と気合十分。WBCを逆算して準備を進めるプランを計画中だ。
阪神も来季は球団初のリーグ連覇をかけたシーズンになる。「MVPを目指してチームを引っ張れる活躍を頑張ってやっていきたい」。まずは大谷と共闘して世界一に貢献する。そしてシーズンでは2年連続セ界一、球団初の2年連続MVPへ突っ走る。【塚本光】
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