
日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長が26日、外国特派員協会で会見し、国際オリンピック委員会(IOC)が検討する夏季競技の冬季移行問題について「簡単な議論で済まされる問題ではない」と話した。
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大会ごとに競技の入れ替えがある現状に「個人としましては、継続性を失ってしまう五輪、パラリンピックの種目の問題は配慮されていかなければならないと思っている」と見解を示した橋本会長。自身も7度五輪出場の経験があるアスリート出身であることから、「今回のオリンピックには自分の種目があった、でも次のオリンピックにはなくなる、こういった時のアスリートのメンタルは、非常に困難な状況に陥る」と選手の心情を代弁した。
その上で、夏季競技の冬季への移行について「簡単な議論で済まされていく問題ではない。しっかりとその協議をする輪の中に、国際的な問題に、JOCが中心にいるということが使命。グローバルな視点でJOCとして取り組んで、あるいは提案していきたい」と述べた。
また、オリンピックの将来的な招致については「新たなビジョンを描いていく大会にしなければ支持していただけることにはならない」とし、「スポーツの祭典というだけでは開催は困難になるということを考えながら先を見据えた提案をJOCはしていかなければならない」とした。
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来年は、アジア大会(愛知・名古屋)が日本で開催(9月19日〜10月4日)される。「競技力の最大化、社会的インパクトの最大化、このふたつを柱に掲げまして大会に関わる、そして触れる人数を最大化していきたい」と抱負を語った。

