
福岡県警は27日、第2機動隊で後輩の服を脱がして別の隊員に下半身を触らせるなどしたとして、23〜28歳の巡査ら男性6人を不同意わいせつ容疑で福岡地検小倉支部に書類送検したと発表した。パワーハラスメントを含めて不適切な行為は計11件に上り、深く関与した男性巡査(24)を懲戒免職にするなど監督責任も含めて計15人を処分した。
6人の書類送検容疑は共謀して2024年8月、熊本市中央区の宿泊施設で20代の男性巡査の服を無理やり脱がして別の隊員に下半身を触らせるなどしたとしている。「悪ふざけのつもりだった」などと、いずれも容疑を認めているという。
県警によると、不適切な行為が横行していたのは同隊で水難事故での人命救助などを担当する「スクーバ小隊」。25年3月に県警監察官室にメールで通報があり、隊員全員に聞き取り調査を実施。その結果、後輩に自ら服を脱がせて「裸踊り」をさせた▽顔面に小便をかけた▽真冬で水温8度のプールに入ることを強制した――などが判明した。
懲戒免職処分となった男性巡査は訓練指導員の立場で、被害者の後輩ら8人は訓練が厳しくなることなどを恐れて従わざるを得なかったという。男性巡査は聞き取り調査に「楽しければ何でもやっていいという甘い考えを持っていた。指示をすれば後輩たちは思い通りに動くと思っていた」と説明した。
県警首席監察官の那須重人警視正は「深くおわびする。職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。
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県警を巡っては8月以降、わいせつ事案など不祥事が相次いで発覚している。捜査部門トップの刑事部長だった男性警視正は女性職員に対するセクハラで本部長注意処分となり辞職。同じくセクハラで人身安全対策課長だった男性警視が戒告処分となり、捜査1課の検視官室長だった男性警視は盗撮で停職3カ月の懲戒処分を受け、辞職した。【志村一也】
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