【中日】福敬登の「生きがい」来季は小児がんの子ども招待を検討 300万円減の3000万円で更改

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2025年11月28日 16:51  日刊スポーツ

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契約交渉を終え会見する福(撮影・森本幸一)

中日福敬登投手(33)が28日ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改し300万円ダウンの3000万円でサインした。


中継ぎ左腕は今季17試合登板し0勝1敗4ホールド、防御率0・54と好成績も8月15日DeNA戦(バンテリンドーム)で左膝に打球が直撃。その後1軍登板はなかった。「あれがなかったらというのもあるが、見栄えのいい防御率で終われたのがよかった」と笑った。


今季は6月に長髪をばっさり切った。病気などで髪の毛がない子ども用の医療用カツラをつくる、ヘアドネーション活動に提供するためだった。「あれが実際に小児がんの患者のカツラに。僕ひとりで1個できるわけではない。何人も集まって1個という形。微力ながら誰かのカツラになればいい」と話した。


自身も22年オフに難病の「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を受けた。「病気を患ってどんどん登板数が減っているので、そこはもうひと踏ん張りしたい」と話す。ヘアドネーションだけでなく「愛知県立名古屋聾(ろう)学校」を訪問するなど社会貢献を続けている。


来季は「小児がん、ろう学校の支援をもっとより深くやりたい」と2本柱とする。「小児がんが寛解して今、元気だよという子たちに試合に見に来て欲しい」と招待する考えを明かした。「仲良くしていた子が亡くなったりとかも経験した。だから生きがいですね。人を助けることに自分がやるうれしさを感じている」と、社会貢献をもっとするためにも、来季は登板数を増やし、自身の病気からの完全復活を目指す。(金額は推定)

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