
香港で発生したマンション火災。死者は128人に増え、いまだ200人以上と連絡がとれていません。その火元について、香港当局は“低層階の保護ネット付近”とみられると発表しました。
香港で26日に発生した高層マンション火災。
マンションの住人
「(マンションには)多くのお年寄りがいます。車椅子の人も、あまり歩けない人もいる。友達が逃げ切れたか心配しています」
JNNが入手したマンション内部で撮影された救助活動の映像。
消火活動で放水された水でしょうか。階段を滝のように流れ落ちています。手すりは茶色く変色し、窓ガラスのようなものも確認できます。
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今回の火災で、これまでに128人が死亡、79人がけがをしました。
発生から3日が経ったこの日。現場近くの建物では…
記者
「こちらの建物ではマンションで見つかった遺体の身元の確認が行われているということです」
中では遺体の写真が張り出されているそうです。
知人の安否確認に来た人
「(友達は)見つかりませんでした。たくさんの写真を探しましたけど、その友達はいません。友達が無事でありますように」
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消防当局の発表で火災発生時の状況も少しずつ分かってきました。
香港当局の会見
「出火地点は低層階にある保護ネット付近だったと考えています。その後、燃え上がった発泡スチロールのパネルによって、火が一気に上へ広がりました」
また、使用されていた保護ネットは防火基準を満たしていなかったといいます。
香港当局の会見
「消火活動で私たちは非常に大きな困難に直面しました。火の回りが異常なほど早く、高層部の足場が次々と崩れ落ちてきた。現場の温度も極めて高温で500度、時にはそれ以上になりました」
この火災をめぐっては28日、汚職捜査機関が修繕工事に関わっていたコンサルタント企業の幹部や足場工事の下請け業者の関係者らあわせて8人を逮捕したと、香港メディアが報じました。
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8人が具体的にどのような容疑で逮捕されたのかは、今のところ明らかになっていません。
また、コンサルタント企業の事務所など13か所を捜索し、工事に関連する書類などを押収したということです。
「段ボールの中身をみて。布団と書いた箱に布団や毛布が入っています」
避難所には飲み物や食べ物、衣類などを求める住民の姿が…。
突然、日常を奪われた人々。
マンションの住人
「あそこを見て、10階、あれが私の家だった。もう帰れない。あそこを見るたび胸が苦しくなる」
「(Q.これからどうするんですか)まだ考えられない」
現在も200人以上と連絡が取れず、犠牲者の数は増える可能性があります。
